僕はクラウドファンディングが嫌いだ

世の中の「流行り」は雰囲気出てきていると最近とくに感じる。それって結局は糸井重里がコピーから離れた時期からなのかもしれないが(今、売れてます!が売れるためのコピーになっているのをみて嫌気が差したとか)、売れてるものが売れる、が起こり得ることを感じている。

いいものだから流行る、というのが幻想であることぐらいは分かる年頃になってきた。今さら、青いことを叫ぶつもりはない。

だが、世の中に「雰囲気」だけ整えていくだけで、暴利を得ることもまだ目に付く年頃でもある。

夢を語れ?ビジョンを語れ?じゃあ、その「実」はどこにあるのだろう?どうやって質を高めるのか?

だから、クラウドファンディングが嫌いだ。価値の先取りだからである。手を動かす前にお金が手に入るから。お金がなければできないことはたくさんある。だとしても、工夫すればできることもたくさんある。その工夫をすっ飛ばして、お金をくれと言っているように感じるから。

大いに偏見である。ただ、似非コンサルタントや似非広告代理店もやっていることは同じだろう。

雰囲気だけ、というものになりたくない。口が下手なのもあるかもしれないが、できそうにもない。そこに、実があるのだろうか。

少なくとも。

誰かの顔を、思い浮かべながら、仕事をしていきたい。それが、まだ見ぬ誰かだとしても、雰囲気ではなく、具体的に。

雰囲気の問いと本気の問いがあるよね、と友達の大学生と語ったことがある。世界を変えるには?学問の何がだめなのか?身に覚えがあるが、ものすごい空虚な問いであった。自分の手が動いていないから。

言葉だけで仕事をしてはいけない。ビジュアルだけで仕事をしてはいけない。

そう。自戒をしている。雰囲気だけで生きたくない。

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