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3Dデータから点群データを作成する。

先日、映像制作中に発見した、ノウハウをまとめました。
何かの参考になりましたら、幸いです。

今回の記事はこんな内容です。

  1. 点群とは?映像制作での点群の魅力

  2. 必要なソフト+用意した素材

  3. 変換方法

  4. 応用方法

1,点群とは?動画制作での点群の魅力

 点群とは、1点1点に緯度・経度・高さ・色情報等を持った点情報の集合体です。詳しくはこちら
 動画制作での点群の魅力は建物や地形を自由に映像化でき、神秘的かつリアルに表現できる事です。
3Dデータなので、カメラが入れない場所やドローンやヘリコプターでは撮影できない場所でも、映像として再現できます。
また、サーフェスデータやポリゴンデータなどの面で構成されたデータの場合、細かい所まで作りこまれたデータであればリアルな表現ができるのですが、逆に単純な立方体だけで作られた建築3Dデータを使うと、チープな映像になってしまいます。
点群の場合は、点群の密度が低ければ、物というよりは気配に近い表現ができますし、密度が濃い場合は実写のような表現ができます。
この自由度の高さと、気配と現実感を表現できる点群データは映像素材としての新しい魅力だと感じます。

2020年にimgeeで点群にトライした動画です。よろしければご覧ください。


2,必要なソフト+用意した素材

必要なソフト 
cloudcompare 公式HP 使い方

 用意した素材
PLATEAU オブジェクトデータ 新宿のLOD2 objデータ 
(objデータならなんでもOK)

3,変換方法

(loudcompareの基本的な操作方法は割愛します。)

1,新宿のLOD2 objデータ を cloudcompare にインポートする。
 点群データと同じように、ファイルを開くから、objデータを読み込むことができます。FBXも読むことができました。

赤四角がファイルを開く

2,変換する。
 objデータを点群に変換するボタンがあるので、クリックする。
(FBXも同じボタンでいけました。)
すると、新しいウィンドウが出てきて、点群の数や密度を設定する事ができます。設定したらOKを押して少し待つと、点群データが表示されます。

変換ボタンの位置


変換されたデータ

色付きのFBXをインポートすると、色も再現できるのですが
FBXの保存方法によって変わるみたいです。
ここはまた検証したら、記事を書きます。

4,応用方法

この方法を使用すると、任意の数で点群データを制作する事ができます。
TouchDesignerを使用すれば、同じ数の点群データであればゆっくりと入れ替える事が可能です。
こんな感じ


最後に、imgeeでは、時空とココロをテクノロジアートでつなぐを指針にし、様々なデータで新たな表現方法を模索しております♪
これからも、末永く応援いただけると幸いです。

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