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三越伊勢丹リモートショッピングアプリの開発についてプレスリリースを出しました

株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズグロースエクスパートナーズ株式会社、およびアイムデジタルラボ(IMDL)では、三越伊勢丹リモートショッピングアプリの開発体制や利用したツールについてプレスリリースを出しました。各社社長のコメントや連絡先を含む全文ついては、以下のPDFをご確認ください

管理画面の開発基盤に利用したローコードツール「Retool」は、非常に強力な機能を備えており、3ヶ月という短期開発に寄与しただけではなく、その後の改善フェーズにおいても高い生産性を実現しています。

Retoolは管理画面などのUI向けのローコードツールです。ドラッグ&ドロップによるUIの組み立て、RDBやS3などの多様なデータソースコネクタを備えていますが、我々がRetoolを高く評価したのはDevOpsのコンセプトに合致している点です。具体的には、
- 自社VPC内のサーバレス環境(AWS ECS/Fargate)にコンテナとしてデプロイすることができる
- Gitによるバージョン管理&ブランチ戦略が利用できる
- データソース情報などは環境差分を分離し、環境変数として定義できる
といったような点をあげることができます。

本案件が日本初の大規模導入となるため、グロースエクスパートナーズ様を通じて、米国本社とも連携しながら開発を推進してきました。今後、日本国内でも広く利用されていくツールになっていくと信じています。

三越伊勢丹ITグループ会社とGxPが共同で三越伊勢丹リモートショッピングアプリを開発支援
ー管理画面の開発基盤にスタートアップのローコードツール「Retool」を採用、国内初の大規模導入事例にー

 株式会社IM Digital Lab(本社:新宿区、代表者 三部 智英、以下IMDL)、株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズ(本社:中央区、代表取締役社長執行役員 箕輪 康浩、以下IMS)、グロースエクスパートナーズ株式会社(本社:新宿区、代表取締役 渡邉 伸一、以下GxP)の3社は、株式会社三越伊勢丹(本社:新宿区、代表取締役社長執行役員 杉江 俊彦、以下三越伊勢丹)が2020年11月に開始した、三越伊勢丹各店の店頭商品を販売するオンライン接客サービスのシステムを開発し、顧客向けサービスのデジタル変革(DX)を支援いたしました。バックエンドの開発に米国で急成長しているスタートアップRetool社のローコード開発ツール「Retool」を採用し、アプリ開発と運用を内製化しています。

三越伊勢丹リモートショッピングアプリについて
 三越伊勢丹は、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店に代表される国内最大手の百貨店グループです。同社は百貨店業界を牽引してきた老舗の暖簾(のれん)と、対面接客でのホスピタリティを強みにする一方で、昨今では新しい生活様式に即したデジタルサービスを拡充し、店舗・距離に関わらない新時代の“お買物スタイル”を提案しています。
 今回その一環として三越伊勢丹は、「三越伊勢丹リモートショッピングアプリ」を開発し、2020年11月25日から正式にサービスを開始しています。三越伊勢丹リモートショッピングアプリでは、1つのアプリ内でチャットによる会話から動画接客、購入までが可能になり、顧客は自宅にいながら三越伊勢丹各店の店頭にある商品を購入することができます。

開発の背景とリリースまでの流れについて
 三越伊勢丹では、コロナ禍における新常態の顧客接点を創出するため、デジタルを通じた接客サービスの早期提供を目指していました。限られたメンバーで開発する必要があったなかで、顧客が利用する機能の作りこみを重視し、外部の目に触れない従業員向けの管理画面は、効率的に開発することが求められていました。
 また、その他の要件として、バックエンドのデータベースとのセキュアな連携をはじめ、既存IT資産を有効に使いたいという考えがあり、自社内のエンタープライズ環境に組み込みやすい開発ツールが必要でした。
 そこで国内外の様々なローコード/ノーコード開発ツールを比較検討し、Retool社のRetoolを選定しました。GxPが窓口となってRetool社にコンタクトを取り、日本初の大規模導入案件ということでRetool社の全面的な協力を得て、ダッシュボード、予約管理、顧客管理、決済管理などの管理画面を短期間で開発。その結果、モバイルアプリやAPIの開発にリソースを注力することができました。
 緊急事態宣言下の2020年4月に三越伊勢丹ホールディングスのデジタル機能子会社のIMDLが企画を立案、6月にIMDLおよび情報通信系子会社であるIMS、GxPによってチームを編成しました。7月から9月にかけてアジャイル開発を進め、10月に内部向けにリリース、11月からお客さま向けに段階的にサービスを開始しています。
 内部での管理画面のユーザー数は、最大3000人を見込んでいます。Retoolによって内製でのアジャイル開発と安定したDevOpsの仕組みを導入でき、毎週新しい機能の提供を可能にすることで、顧客サービスの高度化に寄与しています。

開発体制
IMDL:導入決定、内製開発、運用
IMS:内製開発、インフラ管理
GxP:Retoolのエンタープライズソリューションパートナー、開発

Retool について
Retool は、企業内アプリ用の技術者向けローコード開発ツールです。既存の技術スタックをベースとした開発が可能で、SQL や JavaScript の知識があれば特別なトレーニングを せずに利用できます。開発データをクラウドサービス環境に持ちださない自社インフラデプロイ(オンプレミスデプロイ)が可能で、米国では Amazon.com 社、American Express 社をはじめ、ファイナンス、メディア系を中心に多くのエンタープライズ企業で導入実績が あります。
開発元のRetool社は、2017年創業のスタートアップで、Wind Venture Capitalによる The Enterprise Tech 30 for 2020 において、2 位の評価を得ています。GxP とは、エンタ ープライズソリューションパートナー契約(国内初)を結んでいます。









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