1級電気通信工事施工管理技士二次試験の経験記述について

こちらでは、1級電気通信工事施工管理技士二次試験の経験記述について詳しく説明していきたいと思います。

こちらを記載する際は、「記載した内容に乖離がないか」に十分注意して下さい。乖離があると事実と異なる記載(ウソの記載)と思われてしまいます。

問題用紙を見て頂くと、試験問題の冒頭の〔注意〕にあなたの所属会社が受注した工事内容について記述して下さい、とされています。よって、あなたが所属している会社が

発注者の場合=>所属機関名

元請負者の場合=>発注者名

一次下請負者の場合=>元請負者名

二次下請負者の場合=>一次下請負者名

を記載します。

設問1の問いは以下の通りです。

(1)工事名

(2)工事の内容

 ①発注者名

 ②工事場所

 ③工期

 ④請負概算金額

 ⑤工事概要

(3)工事現場における施工管理上のあなたの立場又は役割

以下に具体的に記載方法を述べます。

(1)工事名について

こちらには端的に記載します。

例:【キャリア名】【システム名】【オープン、インドアの何れか】携帯電話基地局建設工事

とするとわかりやすいかと思います。

(2)工事の内容

①発注者名について

こちらは上記に改訂ある自分の所属会社が受注している上位会社を書きます。

②工事場所について

現場住所を記載します。インドア局の場合は物件名まで書くと良いです。

③工期について

着工から完工までの工期について記載します。施工計画書の工期で良いです。ここで注意しなければならないのは、最近のケータイ基地局工事で主流となっている、1日や2日で終わってしまう工事を書いてしまうとこれから監理技術者になるものに相応しくない、と判断される恐れがあります。なので、現場主任等で請負金額4,500万円以上の案件に携わったことがあるのであれば、そちらの現場について記載したほうが良いです。そのような現場であれば、通常、数ヶ月程度の工期(撤去等であれば、短い場合もあり)があります。こちらに記載した工期と後述④請負概算金額が乖離していると、ウソを書いていると思われてしまいますので、間違えないようにして下さい。

④請負概算金額について

普通は注文書にある金額で良いです。ただ、「請負金額」ですので、工事金額だけでなく、消費税、運送費、支給材の提供を受けた場合は支給材の価格が合算された金額であることに注意が必要です。

⑤工事概要について

工事概要については、基地局工事の規模が分かる内容とすればOKです。

【インドア局の例】

 機器類:ANT100基、子機100基、成端箱100個、中継器20基、親機3基、機器ラック2架

 配線類:光複合ケーブル600m、電源ケーブル(CV8-3C)100m、接地線(IV14)200m、接地線(IV5.5)100m

(3)工事現場における施工管理上のあなたの立場又は役割について

こちらは実際にご自身が関与した立場で記載頂ければOKです。

基本的に、現場に技術的に関与したことが分かればよいため、特段役職等(現場代理人や主任技術者等)がなければ、無難に「現場主任」とするのもありかと思います。

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