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フェネルのマーチ集、ウィリアム・グラント・スティルの作品集

案の定、あいだが空きました(笑)ぼちぼち進めます。
先週聞いた2枚。





1枚目はフェネルと東京佼成ウインドオーケストラが1984年にキングレコードからリリースしたマーチ集。ヨーロッパ・マーチ集をチョイス。
前回紹介したCDから9年遡り、フェネルがTKWOの常任指揮者に就任して半年後、フェネル×TKWOによる初の自社出版社(佼成出版)外からのリリース作品です。
就任して間もないフェネルがセッションレコーディングでTKWOのメンバーにマーチを通してどんなことを伝えていったのか、当時のレコーディングの様子を知りたいものです。
演奏はどの曲もキビキビ、溌溂として活気あふれる一方、トリオはこれ以上ない優雅さに溢れ、どの曲も魅力いっぱいに繰り広げられます。
そして何より打楽器がとても気持ちよく鳴る!
フェネルの要求に応えようとTKWOの生気みなぎる演奏も気持ちが良いです。個人的には「アンパリト・ロカ」「旧友」がおすすめ。
キングレコード(ファイアーバード)の録音も一つ一つの楽器の音を鮮明に録音していて素晴らしいです。

もう1枚。
アメリカの作曲家、ウィリアム・グラント・スティルの吹奏楽作品集。
いつか購入しようと思っていたのですが、noteを始めるにあたり購入。
今まで躊躇していた海外からの購入に初挑戦しました。とは言ってもamazonジャパンのマーケットプレイスからなので、英語を駆使したり、paypalを使ったりすることなく買いました(挑戦と言うのかw)。
アフリカン・アメリカンの作曲家としてアメリカのクラシック界に多大な影響をもたらした作曲家で、オーケストラ作品はアメリカのメジャーオケだけでなくベルリン・フィルやロンドンSO、日本国内では東フィルなどでも取り上げられています。
エドガー・ヴァレーズに作曲を師事し、作曲者名を伏せて音だけ聴くとアメリカ人の作品には思えないような筆遣いです。そこにアメリカのルーツ・ミュージックが組み合わさり、何とも言えない魅力になっています。
「サマーランド」という曲が吹奏楽とは思えないような繊細な音使いで思わず息を飲みます。吹奏楽でこの手の曲は中々巡り会えないのではないでしょうか?
「小さな赤い校舎」という曲も様々な展開がある曲で、作曲者の技量が垣間見える曲だと感じます。
演奏する北アリゾナ大学WSも一定の技量を持っているバンドです。たまにあれ?となる箇所もありますが・・・
「サマーランド」は北テキサスWSのCDにも収録されているので、そちらの演奏がより曲の良さを感じられる演奏かもしれません。



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