本日開店。ひとつが終わって、新たに始まった。店をはじめたことで、新たな出会いが生まれ、豊かな場が生まれでる気配を感じる。

本日、2020年2月1日の朝10時、北海道の米と汁「U-gohan」が開店した。東京は青空が晴れ晴れと広がっている。開店日和だ。

朝一番、開店直後の10時過ぎに来てくれたのは、東京大学の学生。階段をのぼり、お店に歩いて向かってくる。うれしい。わざわざU-gohanを目指して来てくれたのだから。店のエプロンもつけていないが、思わず声をかけてしまう。朝の時間帯のみ提供している「お茶漬け」をご注文いただく。記念すべき最初のご来客、ご注文。

その後も、ユナイテッドピープルの関根健次さんが来てくれて、ご自身が初監督を務められ、なんと4日前に撮り終えたという「もったいないキッチン」の話を聞かせていただいたり。隈研究室の大学院生として力添えをしてくれた楊くんが来店してくれ、才気と狂気を感じる石田くんを紹介してくれたり。

あるいは、オーナーである社会福祉法人ゆうゆうの前身である「NPO法人ゆうゆう24」で、10年以上前に北海道でともに活動していたという言語聴覚士の女性の方がご挨拶に来てくださったり。東京大学の広い大学構内をのんびり過ごされている近所のご家族が、小さい子どもたちとともに北海道唐揚げ「ザンギ」を召し上がられたり。

朝から客足が途切れることはなく、とりわけ夜の時間帯は満席続き。ラウンジ・スペースでお待ちいただいたり、ラストオーダーを過ぎた19時半以後も何組かがお越しいただいたりと、ありがたくも申し訳ないなと思うこともあったけれども、東京大学の学生・教職員に限らず、老若男女の幅広い方々が集まる場になってくる気配を感じることもできた。上出来のスタートが切れたように思う。

もちろん、これをカタチにできているのは、店長・副店長をはじめメンバーの献身的な働きがあってのこと。こうして毎日店を開け続けるということは容易ではない。閉店後も、現場では明日に向けた仕込が続いている。

ここまでは、このプロジェクトを立ち上げる責任者としてやってきたが、飲食の店舗経営・運営におけるプロフェッショナルではない。ド素人である。毎日お店に立ち続けることはできないし、今後やるつもりもない。また、オーナーである社会福祉法人ゆうゆうの理事でも職員でもない。

もちろん、このお店に対する愛はある。採用活動を通して出会い、一緒に働くことを選んでくれたメンバーに対して、彼らに応えていきたいという思いもある。そして、今日足を運んでくれた方々(お客さま)に対しても。

とにかく2月になったのだ。お店もオープンした。果たして、自分に何ができるのか。自分は何をすべきか。改めて考えてみようと思う。

せっかくこんなステキな場なので、何かしらホストとなって東京ではじめてみようかな、、、などと思ったりはする。土日の朝時間を活用した何かしらの研究会(?)とか、ゲストを招いてのトーク&ダイアログとか、定期開催の小規模なネットワーキング・ミーティングとか。「あたりまえ」を更新していくことを後押しできる、何かしらを妄想・構想していくつもり。


今日、お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

そして、まだお越しになられていない皆さまも、ぜひ機会をみてお越しください。とりわけ夜に関しましては、予約をいただいたほうがいいかもしれません。ご予約は、こちらの予約サイト あるいは 03-5615-9458 まで。平日は朝8時から夜9時まで、土日は朝10時から夜8時まで。ラストオーダーは30分前です。ちなみに、お店のサイトはこちら

未完成のお店ですし、植物を育てるように、育ててもらえたら。そして、ともに育っていければいいなと思います。

なんだかホッとした。開店初日を無事に迎えられましたことに感謝。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?