見出し画像

今の頑張りがその先へ


他意もなく利己的でもなく純粋に何かの為に取り組んだものこそが、それを一緒に応援したい、笑顔を送りたいと拡散に繋がるのではと感じています。

私は盲導犬のパピーウォーカーを通して、ますます犬好きを自覚し社会で盲導犬を目にすると放っておけないライターです。

よく、社会福祉やボランティアについて語ると偽善者と言われるのを目にしますが、今のところ私のまわりで私にそんなことを仰る方はいなくて、むしろ背中を押してくださる方ばかり。「これは広めたい」と思う盲導犬に関するTwitterでの投稿を目にし、いてもたってもいられずに私がリツイートをすれば、それをまたリツイートしてくれる温かいライターの仲間さえいます。発信すれば逆に感謝の気持ちになり、もっと具体的に進めていかねばと身の引き締まる思いすら湧いてきます。

こういう繋がりを大事にしたいし、私も他のライターの伝えたいおもいを一緒に広めたいと心を動かされます。

とはいえ、盲導犬、救助犬など使役犬に関しては、とても慎重に発信しています。犬がかわいそうという意見もわかるから。

ユーザーさんが盲導犬を”使用する”という言葉に違和感を覚えたこともあります。犬は決して、使用するものではなくてパートナーとして扱ってほしい。犬好きで犬を家族と思う方々なら同じ受け止め方ではないでしょうか。

では、なぜ使役犬の活動を応援しているかというと、私が実際に縁があってパピーウォーカー(盲導犬候補犬を生後2か月から1歳まで育てること)を経験し、実家で引退犬を引き取って送り出した経験から、「盲導犬として生きることは決してかわいそうな生き方ではない」と感じたからです。

私の関わった協会では1頭ずつそれぞれの性格を見極め、一緒に人と外出することが本当に楽しいと感じている犬だけが盲導犬になっています。実際に盲導犬になれた子は10頭いたら3頭ぐらいという厳しさ。私が担当した子も怖がりな性格からすぐにキャリアチェンジとなり幸せな家庭犬に。

さらに、盲導犬をはじめ救助犬や介助犬、セラピー犬と使役犬としての犬の活躍の場が広がれば、保護犬の活躍するチャンスを与えられ、また生きる機会が増えて保護犬を減らすことにもなるのではと願っているからです。

まわりの方の応援を無駄にしないよう、言葉にして発信していく。それが、他の誰かのためになっていくならまた頑張れる。

パピーウォーカー をやっていてお別れが近づき悲しみが押し寄せてきたときに娘たちと話し合って出てきた言葉です。

「今まで1年間パピーのためにやってきたようで、それが目の見えない人のためとなり、社会が変わっていく。自分のため、目の前の利益のために頑張るのではなく向き合ったことが、知らない誰かの為にバトンタッチして幸せに変わってくれるなら、それは別れじゃないよね。」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?