気づいたら媚びヲンナ
「同性のほうがなにかといいだろう」と配慮の下付けられたトレーナー・K先輩は、地方大学の柔道部出身・茶髪のベリーショート・さながら北斗晶なみの巨漢となにもかみ合わない。
腕力、体力、持久力、瞬発力、経験・・・全部が負けている。
もちろん向こうも私のような女とともに過ごすことなんてないのだろう。同じクラスにいても交わらないタイプ、それどころか「あいつぶりっこだから」と指されるような関係だ。社会人になってもその力関係は変わらず、もどかしそうな顔をされ毎日しごかれている。
朝から晩