見出し画像

トイレに女神様が。


8月最後の日曜日。

甥っ子が所属する少年野球チームの試合があり、地元の市営球場へ応援に行った。

プロの球団が毎年キャンプにやってくる本格的なスタジアム、のお隣のこじんまりした多目的広場のような野球場で試合が行われた。午前中の試合に勝利し、午後の決勝戦を待つ合間にトイレへ。駐車場内の端にあるトイレは、外観も中身もかなり旧式な作りのトイレであった。この手のトイレは、いまの子どもたちは使うのを躊躇するかもな、なんて思いながら用を足した後、洗面所で手を洗っていると、古めかしい洗面台の棚の上に、かわいらしい何かが置かれているのに気づく。


ん?忘れ物かな。なんだろ。


手を拭き、その置き忘れられたであろう何かを見てみると、セロファンの透明な袋の中にトイレットペーパーがひとつずつ丁寧にラッピングされ、カラフルなマスキングテープで封をされたものが2つ並んでいた。


んん?市営トイレのお掃除の方がわざわざラッピングして置いておく?


と、不思議に思って、さらによく見てみると、その袋の中にメッセージカードが入っていた。


『いつも使わせて頂いてありがとうございます。○○少年野球クラブ』『いつも大変お世話になっています。また よろしくお願いいたします。△△少年野球クラブ』とメッセージとチーム名が書かれたカードが入れられていた。


***


公衆トイレにトイレットペーパーのお礼をする、という発想と行動力に驚き、感心した。そのような保護者の方たちに育まれる子どもたちの未来をみてみたいなあと、温かな気持ちにさせてもらった週末であった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?