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【unity、blenderがついに不要に!】VRoidStudio0.9.0の新機能を使い、cluster導入してみた

やほほい。せぃパンマンこと、せぃが君です。(*´▽`*)
いわゆるVtuber活動をしています。

昨日の夜(2020/5/1)、VRoid Studio0.9.0がリリースされましたね。
今回の目玉機能はなんといっても「軽量モデルの書き出し機能」です。

これを駆使すれば、blenderやunityを触らず、VRoid Studioだけで完結してclusterにするっとuploadができる…?

新世界の到来かな?

ということで、さっそくためしてみました。


今回使うおからだ

今回使うお体はこちら。さくらパーカーせぃが君。

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はい、かわいい。

このパーカーは右下にあるさくらのワンポイントが推しどころ。かわよいでしょ?
ちなみに、このさくらパーカーは、BOOTHで100円で売ってるので、よかったらぜひぜひ買いましょう。


まずはclusterでの怒られかたを確認

流れるような宣伝を挟みつつ、まずはこれをこのままclusterにアップロードしようとしてみて、怒られかたを確認してみます。

この時点でのマテリアル数とかは、こんなかんじ。

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これをclusterにアップロードしようとしてみると…、

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当然のごとく怒られました。

僕のお体はショートヘアなので、実はポリ数的にはclusterの要件を満たしています。怒られているのはテクスチャ数、メッシュ数、ボーン数、マテリアル数です。これを今回のVRoid Studio0.9.0のアプデでなんとかできるのか。


「髪の全自動ボーン入れ機能」を試してみる

まず、ボーン数で怒られているので、髪の毛のボーンを調整する必要があります。

ちょうどいいことにVRoid Studio0.9.0では「軽量モデルの書き出し機能」のほかに、「髪の全自動ボーン入れ機能」が機能追加されています。これを使ってみましょう。


これが初期状態の自分で設定したボーン。

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そして、こちらが「髪の全自動ボーン入れ機能」で付けてみたボーン。

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大体一緒というか、ショートヘアにボーンを置くと必然的にこうなるよねというかんじではあるのですが、差異としては

・アホ毛のボーンが後ろ髪とグルーピングされている(黄色)
・ヘアピンと、ヘアピンのついてる髪が別ボーンなのが、ちょっと怖い
・後ろ髪のボーンがふたつに分かれている

また、パラメータ上の「かたさ」はそんなでもないのですが、アニメーションさせてみたところ、自分で設定したボーンより揺れ幅がだいぶ小さめでした。細かく見てないですが、ボーン位置が髪先めか、ボーン数自体が少ないためだと思います。

あとのほうで画像が出てきますが、このボーン自動設定によってVRoidStudio上のボーン数は115→105に減少しました。うん、いいかんじ。これならボーンについては怒られずに済みそうです。


「軽量モデルの書き出し機能」のすごさを体感

次に、目玉の「軽量モデルの書き出し機能」を試してみます。

新たに追加された「マテリアルの削減」を「なし」から、「弱」「中」「強」といじっていくと…おお、マテリアル数がごりごり減る減る。

結論として、clusterのマテリアル制限を満たす設定は、マテリアルの削減の「中」でよさそうでした。これで、マテリアル数がぴったり8になります。(服装にもよるかもしれないけど)

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では、ひとまずこの段階でclusterのエラーがどのくらい改善されるのか試してみましょう。

出力されたVRMをclusterに持っていって…、

ん…?

んん…?

んんん…!?

FireShot Capture 153 - バーチャルSNS cluster(クラスター) - cluster.mu

すんなり通ってしまいました。

これはヤヴァイ。

テクスチャの怒られも消えてるので、ちゃんとアトラス化とかもやってくれてるみたいですね。そりゃそうか。

というわけで、結論としてunityとblenderを触らずにclusterにアップロードすることは可能であることが証明されました。まーべらす!


オススメなポリ数の減らしかた

ちなみに、僕の場合は、ポリ数の削減が不要だったのですが、多くのかたが悩む部分はここだと思います。

ので、その辺の検証もすこし。

まず、マテリアル数も含め、全部のポリ数をごりごりに削って極限まで軽量化設定しました。すると、こうなります。

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ポリ数: 26264→15692 (-10572)
マテリアル数: 17→2 (-15)

めっちゃ減る。

一万ポリも削れれば、大抵のアバターはcluster制限を突破できそうです。

ただ、画像を見てわかるとおり、ポリ数削減によって服のシルエットが変わった影響で、スカートなどが貫通しちゃっていますね。また、元のまったくいじってない状態の画像と比べるとわかるのですが、パーカーの皺などがないなっています。

あと、ポリ数を減らすと、髪の毛は結構カクカクが顕著です。顔は意外に見た目の雰囲気が変わりませんでしたが、セルルックなどにしていると、もしかして結構ヤヴァイかもしれません。

というわけで、ポリ数は減らさないで済むなら、なるべく減らさないで済ませたいところ。

個人的な減らす順番としては、

 体 > 服 > (顔と髪)

の順番でポリ数を減らすのがオススメです。

何故かというと、体は基本服の下に隠れていることが多いので、ポリ数が減っても見た目に気付かれにくいからです。体を減らしてダメなら服、服を減らしてダメなら顔と髪を自分の許容できる範囲でちょっとずつ減らすのがいい気がします。

ちなみに、体だけMAXまで削減してみると、こんなかんじ。

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ポリ数: 26264→23668 (-2596)

体の削減だけでも2600弱くらいは減るので、ポリ数制限がちょっとオーバーしているくらいのアバターなら、これだけでも突破できそうですね。


まとめ: clusterへのアップが超簡単になった

というわけで、VRoid Studio0.9.0の新機能を試してみたよというnoteでした。

これまでこのnoteでは、cluster、VRCへのVRoidモデル導入方法をそれぞれ紹介してきました。詳しくは記事を読んでもらえばわかるのですが、今まではVRoidのプラットフォーム導入はVRCの方が圧倒的にかんたんでした。VRC導入は有志の支援ツールが素晴らしかったし、cluster導入はどうしてもcluster制限を突破するためのあれやこれやをしなくてはいけなかったからです。


でも、今回本家のVRoid Studioが軽量化モデル出力に対応したことで、導入のかんたんさは逆転した感があります。VRCはどんなに導入方法がかんたんになっても絶対unityを触らなければなりませんが、clusterはwebからぽいっとアップロードすることができるからです。

個人的に、デスクトップ、VR、スマホどれからもアクセスできるclusterへの導入が格段にかんたんになったのは、かなりうれしいです。これには、せぃパンマンもにっこりやで。バーチャルの未来は明るいぜよ。

というわけで、長らくcluster導入で手こずってたかたも、ぜひぜひVRoidStudioの新機能のすごさを体感してみてください。軽率に世界を広げていきましょう。

ではでは。よいVRライフを。ヾ(*´∀`*)ノ

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