【MBTI】心理機能の類型=意識の嗜好性 ~心理機能のアルファベット原義~
改めて心理機能について整理。
元々MBTIは英語圏のものなので、アルファベットの原義で捉えるのは当然の事という視点で書く。(その話は記事の最後の方で)
まず言っておきたいけど、Se Siの解釈で、空気読む能力・運動神経・手先の器用さ・注意力(Se劣勢だと注意欠陥みたいな)解釈は個人的に心理機能とは関係無いと思う。
自分はINTJなのでSeが劣等機能という事になるけど
運動神経良いし、注意力高いし、空気を読む能力も高い(敢えてスルーの精神)。手先に関しては自分では不器用な方だと思ってるけど、ゲームでいくつも全国とか世界ランキングでトップ取れるって手先の操作が上手いとも言えなくもない。(ただ、やっぱり正確性を求められる定型操作は苦手)
あと文章に関してはいつも書き殴りで推敲もしない事が多い。
誰だって高速で書き殴れば、誤字脱字は増える。
慎重に気をつけてゆっくり書けば正確に書ける。
要するに自分としては大雑把かつスピーディーに書く事を優先してるので、これは心理機能と言うよりも意識の問題だ。
強いて言えば、自分のこうしたスタンスはINTJの主機能であるNiそのもの。
高速で全体像を把握して、細部より大まかな筋道を重視する機能。
別に誤字脱字があるから何?って話。
これって心理機能=意識の嗜好性とも表現出来る。
職人みたいな定型操作を正確に繰り返す作業や地味な事務作業を嫌うのはSe劣等だからと言うより、Ni的な嗜好の影響の方が大きいと思う。
逆にそういう細かい作業を好む子も居るけど、それってSeの特性と関係ある?って考えると関係無い。何ならそれをやり遂げる能力ってTeじゃね?とすら言える。
そもそも心理機能は主機能と劣等機能がペア関係になってるので
尚の事、その機能が劣等だからではなく、主機能の嗜好性の結果、軽視されてるというだけの因果関係だと言える。
要するに巷で言われてるSe劣等への解釈は単にNi主機能(重視)の結果、軽視されるものに傾向があるだけ。
あとで解説するけど、Seの本質と手先・細かさ・注意力は全く関係ない。
大雑把さとか、細やかさを軽視、その結果 注意欠陥な人も見られるというのはSe劣等のせいではなく、Niを嗜好した結果。
空気読む能力の有無についても以前、書いた事あるけど
その能力があっても敢えて空気を読まない人というのはいくらでも居る。
逆にS型でも空気読む能力低い人はいくらでも居るだろう。
じゃあ、そういう人はどうやって社会の流行を察知したり、周りに合わせて溶け込んでるのか? それは単に追従してるだけ。
実際、Seはインフルエンサー(流行拡大)の機能なので、空気読む能力は関係無い。人気店の行列に並ぶ、流行を追いかけるみたいなのは空気読んでるのではなく集団心理に追従してるだけ。
これもバーゲンとかに並ぶのが好きな人=嗜好性だと言える。
空気読む能力・手先の器用さ・運動神経・注意力・・これらは「能力」であって「心理」では無い。
自分の解釈としては能力の上下で左右されるものは心理機能では無いと思う。まあ、NiとかFiは能力の高さに依存してる部分もあるけど、それでもやはり意識の嗜好性だと思う。
Fi(自己の感性・感覚)への機能が高くともFeを嗜好した結果、Feが高くてFiが低いように見えるなんて事例はいくらでもあると思う。
もしかしたら自分は全心理機能がそこら人間のあらゆる性格タイプより高いかも知れない。実はネット診断では著しく低いFeもFe主機能ユーザーより高かったりする事も有り得る。
なぜなら脳機能というのは単純に健康レベルの高さや先天的な遺伝子(健全な脳形成)に依存してるから。
発達障害みたいに脳の形成がアンバランスだと部分的には極端に高い反面、他は極端に低いみたいになるのは脳の形成特性としても当然。
実際、発達の連れはエニアでもタイプ分布が偏ってる。
要するに心理機能の高低=能力の高低は関係無い。
MBTIは心理機能を絶対値で計測するものではなく、主機能・劣勢みたいに傾向を分類してる。これはまさに嗜好する心理機能の分類と話。
人が意識関心を向けられる範囲は限られてるので、仮に全心理機能が高い人でも嗜好するものに偏れば、普段はその性格タイプっぽく見える。
まさに嗜好性。ついでに言うと発達障害のように脳のリソース少ない人はMBTIの心理機能分布・・・主機能・サブ機能・補助機能・劣等機能の中で
主機能だけ使ってました、ある場面ではサブ機能ばかりに偏ってましたという事が有り得る。健常者でもマルチタスクは大幅にパフォーマンスが下がるし、脳がストレスを感じてコルチゾールが出ると言われてる。
しかし、論理的には脳が極めて健康で高機能なら主機能1・主機能2・主機能3・サブ機能・補助機能・劣等機能みたいな分布も有り得る。
育児中の母親なんかは火事場の馬鹿力でそういう状態になってそう。
赤ちゃんや幼児の世話をする時は多くの関心=複数の心理機能を嗜好(関心)せざるを得ない。
MBTIはあくまでも一般論、一般の範囲での目安に過ぎないという事。
心理機能の嗜好性と得手不得手は必ずしもイコールの関係では無い。
実際にはSe機能も高いかも知れないけど、軽視してるという事も有り得る。
嗜好的に好むものがイコール高機能とは限らない。
単に推理ものが好きでNi主機能になってるとか、少女漫画の世界観に憧れて空想に浸ってFiが高くなってるだけの子も居る。
自分は体内感覚が非常に高い=Fiが機能的に高いけど、これは過去に病気で苦しんで自力治癒する時に体内感覚を研ぎ澄ましながら試行錯誤を繰り返していたのでそのせいかも知れない。空想に浸る趣味は全く無いし、INTJだとFiは補助機能。逆にFi主機能のINFPが単に空想好きで機能(体内感覚)自体が高い訳では無いという事もある。
要するに自分はINTJの心理機能順に倣えば、NiやTeを重視してて、Fiは機能としては高くとも補助的に使ってる。
これは確かにその通りだと思う。自分の感覚や感情も重視してるけど、それ以上にNi的な大局観・・個人を超えた大きな意識を優先してる感覚はある。
病んでくるとその原因を特定する為に自己把握機能であるFiに偏ってくるけど、これはFiの機能が高くなってるのではなく、Fiに意識関心が向いてる状態。必ずしも意識関心が機能の高さと直結してる訳では無い。
長くなったけど、以上の話を踏まえて、アルファベットの原義から心理機能を再度まとめてみる。
まず、◯i、◯eだけど iは自律的な意味、eは文字の形通り繋げるといった意味合うがある。
N=文字通り、思考を沿わせていく=思慮・イメージする。
Net(思考のネットワーク) Near(近くからの連想)
No(否定=思慮分別) Novel(思考の筋道) Nerd(思考にのめり込む) New(新たな発想) Note(思考を書き留める)
Nice(思考的に潜ってえぐり取る)
F=軽やかさ、転じて心の移ろい変わりやすさ
Feather(羽のように軽く) Far(心が遠くへ離れてしまう)
Frend(心の繋がった人=友達) Find(未知なる感覚の発見)
Freeze(心が凍りつく) Food(好きな人の心を食べちゃいたい)
Feeling(感じ取る・雰囲気=感受性)
T=自立・揺るがない強さ
Time(時を刻み打ちつける=ストイックさ)
Togeather(力を働かせて集める) Temple(強固に建てられたもの)
Tear(力を持って引き裂く) Tough(タフさ・厳しさ)
Teen(自立しようとする年頃) Tread(力で抑えつける)
S=接着・維持・広がり
Sex(性行為で接着) Seek(流行や繋がりを求める)
Symbol(接着されて固定されたもの) Status(固定された身分)
Siren(サイレンを鳴らして広める・神話のセイレーン=誘って広める)
Spread(塗り染めて勢力を拡げる) Smooth(平らにする=拡散する)
Ni i=思考の道筋を立てる・可能性を切って独立させていく。
>の方向(狭まっていく)。
Ne e=思考を繋げていく。<の方向(広がっていく)。
Fi i=心や感覚を内省・把握する。
Fe e=心や感覚を他人と交える。
Ti i=自分を律する・強くする。自力(自分への力の働きかけ)
Te e=他者や対象に力を働きかける。圧力を掛ける。権力を振るう。
Si i=文化、知識、財産を接着させる(伝統・継承)
前例に倣う(接着したものを顧みる)
Se e=他と接着する。流行・拡散。物理的に繋がる。
ちょっと高速で雑に書いた記事だけど(Ni嗜好全開)
自分の中ではざっくりとこんなイメージ。
基本的にどの心理機能も力方向は同じ。
◯i=>狭まっていく・自分へ向かう・自分へ向かった結果、↑に上昇する。
あるいは自身へ圧力で変形させる。Ni=自他の道筋を立てる=広げてから狭めていく(切り捨てて道を立てていく)。
◯e=<外へ広がる・他へ働きかける・働きかけた結果、◯形になる・広まる・洗練される・平均平衝化。