今度こそ!挫折しないオルタード〜メロディック・マイナーで弾く〜
オルタードは難しいというイメージがあるかもしれませんが、それはあくまでも「難しいオルタードのフレーズを弾く場合」に限ったことです。
たとえば、「ペンタトニック・スケールを覚える」のは簡単ですが「難しいペンタトニックのフレーズを弾く」のは当然難しいですよね。
実は、オルタードは覚えるだけなら拍子抜けするほど簡単に覚えられるスケールということはあまり知られていません。
具体的にはメジャー・スケールの長3度を半音下げて短3度にしたスケール、メロディック・マイナーを弾くだけでオルタードは成立します。
この記事では「難しいオルタードのフレーズ」は登場しません。誰でも簡単に覚えることができ、確実に演奏できる難易度のフレーズのみご紹介します☺️
🔸対象レベル:ロック中級以上
🔸難易度:★★★☆☆(ギター歴1年以上なら問題なく弾ける)
🔸練習目安:1日あたり15分、1週間
もし分からない、うまく弾けない箇所でお困りの場合は気軽にInstagramのDM📩からお問い合わせください☺️どんな内容でも親切、丁寧に回答いたします❣️
🔸第1日目🔸超簡単!これが世界一簡単なオルタードの覚え方
◾️まずはメロディック・マイナーを覚える
オルタードはメロディック・マイナーの第7番目のモード・スケールです。
つまり、メロディック・マイナーが弾ければオルタードが弾けるということ。
また、メロディック・マイナーは次のステップを目指す中級ギタリストが知るべき最重要スケールと言っても過言ではありません。
では、どのようなスケールなのでしょうか。最も簡単に覚える方法とともにご紹介します。
◾️メロディック・マイナーとは
「メジャー・スケールの▲3(長3度)を半音下げて、m3(短3度)入れ替える」(図)。覚え方はこれでOK。
これなら、例えばCメジャー・スケールを覚えている指板ポジション上ならどこでもCメロディック・マイナーが弾けるようになります(図)。
一般的に「ハーモニック・マイナーの♭13を半音上げる」という覚え方が推奨されていますが、このようにメジャー・スケールを基準に覚えた方がはるかにシンプルで実践的なのです。
◾️これが世界一簡単なオルタード!
キー=EのメジャーII-V進行(F#m7-B7-EMaj7)に登場するB7上で、Cメロディック・マイナーを弾けばBオルタードになります。
すなわち、7thコードのルートの半音上にあるメロディック・マイナーを弾けばオルタードになると覚えましょう。非常に簡単です。
動画では単純にCメロディック・マイナーを下降しただけのシンプルなフレーズを弾いていますが、これだけでも十分オルタードな響きを感じることができるでしょう。
Cメロディック・マイナーの▲7は、解決先EMaj7の5thであることを意識してください。
【コラム】スケールを覚える順番が大事
たとえば「Cメジャー・スケールを覚える前に、Bロクリアンを覚えるべきだ」なんて人、いませんよね(笑)
「Cメジャー・スケールを、第7番目の音Bから開始したらBロクリアン」と考えるのが自然なはず。
同じようにオルタードも「Cメロディック・マイナーを、第7番目の音Bから開始したらBオルタード」と考えて、メロディック・マイナーから覚えるほうが自然ですし、学習手順としても理にかなっています。
大概のオルタード教則はメロディック・マイナーのことには触れず、いきなりオルタードの構成音「R,♭9,♯9,▲3,♯11,♭13,m7」を覚えましょう!のように解説しています。遠回りを美徳とする考え方があるのかもしれませんが、オルタードを学習するならメロディック・マイナーを知ることから始めた方が合理的なのです。
🔸第2日目🔸基本フレーズ「▲7で終わる」
◾️基本ポジション【1f~5f】
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