82.つらら
屋根に雪がつもり
日がさして、屋根の雪が解けはじめると
軒下にたくさんのつららが垂れ下がる。
長いの、短いの、太いの、細いの、
いろいろだ。
解説
米川正利です。
葉っぱ落ちた枝の先や、針葉樹の葉先、いろいろな場所につららはできます。
食べるといろんな味がします。
このつらら取って来てコップに入れてジュースを入れても良い。
ウイスキーを入れるとオンザロックでまた美味しい。
Saitoiです。
つららのお話は、アルコールのお話がどうしてもでてくる米川さんご夫妻。とても懐かしくよくお話をお聞きするので、お酒抜きには書けません。子供向けの絵本としたらアウトでしょうか。この辺り悩むところですが。
ご夫妻が山小屋で暮らしていた頃、次の回に掲載する雪洞のお話と共にとても楽しい思い出だったようです。
屋根からのつららを折って、グラスにアルコールいれてつららでかき回すとカラカラってよい音がするんですよ、美味しいんですよ、雪とかいれてね、と。光景が浮かぶようなお話をしてくださるのです。銀座のお店で働いていた人が休みになると貴重なジョニ黒を持ってきてくれて、外で大騒ぎして楽しかった、とか。
今、つららや雪は皆さん食べますか? Saitou子供の頃は空を仰いで雪を食べたりもしましたが、いつ頃からか雪もチリや埃が混じっているから食べてはいけないよと誰ともなく言われるようになり、雪もつららも口にしなくなりました。
ネットを検索すると、どこもかしこも雪は食べないほうがよい、と書いてあります。身体に悪い物質も多く含まれる淋しい時代となりました。でも、童心に戻ってほんの一口雪かつらら食べてみたいなあと、このお話を聞くたびに思います。
次回は雪洞です。
ちなみに本日2023年1月15日、茅野蓼科入り口の1200mの我が家は、雨が降りました。
こんな暖かな年は珍しいです。