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米川さんproofreading(校正中)

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八ヶ岳山小屋黒百合ヒュッテ山番時代を米川正利さんが描いた絵を形にできればいいねマガジン。黒百合ヒュッテhttp://www.kuroyurihyutte.com/   問い合わせ…
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#思い出

90.宴会(米川さんの絵本)

小屋では宴会が付き物だった。 お客さんがいる時は毎日だ。 お客さんに叱られない様に。 解説米川です。 小屋をはじめた頃は人がいない日がたくさん続いて。そのうち山小屋に泊りにお客さんがくるようになって。 小屋番と客という関係ではなくて、腹を割って話しながら大皿のものを皆で夜が更けるまで食べて飲んで話していました。 楽しかった。たくさんの人と知り合えて、いろいろな話を聞けて、山小屋はよいですね。とても楽しかったです。 Saitouです。 82.つらら のお話にもあるように、飲

78.大水

寒い、寒い。 冷たい。大水だ。 朝の4時だ。大変だ、大変だ。 解説米川です。 八ヶ岳は11月から雪が積もる。そして黒百合平は4月の中旬になると雪解けが始まる。 天狗岳からも中山からも小屋の周りも、雪が解け始めるとその雪どけ水は殆んど黒百合平の小屋の周りに集まってくる。 小屋の下の谷に水切りの溝を作らないと、小屋は床上浸水してしまう。 大雨で大騒ぎとなったのはそんな4月中旬の出来事。 昨日の夕方から雨が降り出していたが、夕方だったので水切りの溝を明日の朝に仕様と思っていた。

28.ドラム缶風呂(米川さんの絵本)

雨が降ると風呂に入れる。 天水の水がタンク一杯になるとドラム缶風呂だ。 身も心もすっきりする日。 解説ドラム缶とは石油、灯油などを入れる大きな筒状の金属製のタンク。 ドラム缶の片側の底の面を切取って水を入れる。 下から熱を加えると風呂になる。むかしの人はよくドラム缶を利用した。 補足米川正利: 小屋では雨が降るとおふろにはいる、そんな生活でした。 川は雪どけ時は流れているけれど、それ以外は流れていません。 露などの水を貯めてお風呂にはいったりしているからあまり入れません。