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たとえアンダンテな足取りでも ~桜守歌織誕生祭2024~

はじめに

桜守歌織さん、実に7度目の23歳のお誕生日おめでとうございます!!!
いつもあなたの歌に癒されています!!本当におめでとう!!!








と、いうのは誰にでも言えることである。
私はその先の事を伝えるのが担当プロデューサーとしての仕事だと考えている。

私はアイマスの歴が浅い(2年目)ので今までの界隈で言う推し=担当という認識で、自分が好んでいるキャラクターを軽率に「担当」と呼んでいた節がある。
これは去年のシンデレラガールズの総選挙の時の話だが、総選挙に興味があるという内容の投稿をしたところ、シンデレラガールズのPたちからここぞといわんばかりに大量のダイマ資料が届いたのである。それはもう怖いほどに。
私が現段階でアイドルマスターの中で一番推しているアイドルは桜守歌織さんであるが、彼ら彼女らの熱意を目の当たりにし、私は担当の事を何も知らないのだと本当に思い知らされた。

私は大学3年生なので就職活動をしている。
希望する職種も無ければ学も無いので、とりあえずは営業マンになる予定で数社ほど選考に進んでいるが、面接では必ずと言っていいほど「営業に必要な資質とは何か」という質問をされる。
商品を魅力的に見せる要素はトークスキルやそもそもの商品の質などいろいろあると思うが、一番は営業する本人がどれだけ商品についての知識をつけているかだと思う。
営業は販売とは違い、顧客の購買意欲が無いことがあるので、新規の顧客を開拓するためには商品をより魅力的に見せる必要があると思う。アイドルのプロデューサーも同じである。言い方は少し悪いがアイドルは商品で、我々はアイドルという商品を起用してもらえるために各所に"営業"をかけている。(というゲーム内の設定でもある。)

そこで、改めて私が歌織さんを営業すると考えたときに、あの時のデレPのように的確かつ詳細な説明が全くできなかったのである。

「本当に歌が上手くておしとやかなお姉さんアイドルです!」

この説明でぜひうちの企画にと起用してくれる人は絶対にいないだろう。
確かにミリオンとシンデレラではブランド自体の雰囲気がかなり違っていて、ミリオンライブは39人でワンチームという色がより濃く出ていると思う。そこに少し甘えていた自分がいたのかもしれない。

このブログはそんな私が胸を張って、「弊社には桜守歌織という自慢のアイドルがいます!」と宣伝できるようにするため、私が歌織さん担当であるための大切なダイマ資料として、誕生日というアイドルにとっては一番大切なタイミングで執筆させていただくことにした。

前置きが長くなってしまったが、彼女の溢れる魅力を紹介していきたいと思う。


energico

アイドルについて深堀りする時に、そのキャラの生い立ちなどのバックボーンはとても重要である。
最上静香だったら父親からの反対、北沢志保や周防桃子だったら家族関係などとても重い過去や現状がある。

実際に、Act-4の前に仲の良いPが集まってアイドルについて考察する会があり私はその時は所恵美について発表したが、彼女にもかなり重い過去があった。

歌織さんにはそのような過去があるかと言われると、正直無い。(ない方が良いのだが。)
もちろんシタが初出という所でグリからの37人に比べれば4年分のブランクがあると思うが、それを含めて「アイドル桜守歌織」を形作る大事な要素だと私は考えている。

これは私個人の話になるが、担当Pとして歌織さんに初めて会ったのは2022年のオケマスのことである。
つまりフルオーケストラの「ハミングバード」を全身で浴びることができたわけである。歌織さんのPとしてはこの上ない栄誉である。

歌織さんについて知るにあたって、このハミングバードについてまず考察する必要があると思い、歌詞を改めて読み返してみた。

高鳴りに少し 戸惑いながら
見上げてた 空の輝きを

彼女は基本的に物怖じしない性格であり、BCやBNSでも分かる通り緊張を見せず、むしろステージ直前になると燃えるタイプである。
ただ、今まで感じたことない高揚感に、アイドルの何が私をそうさせるのだろうという戸惑いがあったのだろう。

知らない世界に 指先すくむけど
知りたいこの気持ちが 翼に変わる

彼女も星梨花と同じ一人っ子なので、大事に育てられてきた分知らないことが多いまま育ったと思われる。
そんな彼女がステージ上の輝きを浴びて、アイドルに魅せられてまさに知らない世界へと今羽ばたこうとしている瞬間である。(これはミリアニでも同じような演出があった。)

私が今 できること それは歌う事

この歌詞は本当に桜守歌織というアイドルを表していると思う。
シンガーとしては駆け出しの彼女でもアイドルとして全くの新米。そんな彼女がその遅れを取り戻すために自身の一番の武器である歌で、精一杯のパフォーマンスを見せたいという力強いフレーズであると私は考えている。

ミリアニ内でもアクシデント後に紬のバトンを受けて歌唱したこの楽曲、正に「私が今できることを」というセリフ通りの必死さが伝わる素晴らしいパフォーマンスだった。

つまり何が言いたいかと言うと、歌織さんはあなたが思っているより情熱的で、献身的で力強いアイドルだという事。

自身の公演前に他のアイドルの歌の練習に付き合ってあげたり、誰かの問題の助けになってあげたいと思う献身的な一面、まだ見ぬ景色を自分の手で見たい、逆境を自分の手で変えてみせるという力強い一面こそが本当の彼女ではないかと、この「ハミングバード」を聴いて改めて感じさせた。

Andante

先ほど「4年のブランクは彼女を構成する大事な要素の一つである」という説明をしたが、その答えが「MUSIC JOURNEY」に隠れているのではないかと私は考えている。

実は彼女自身も23歳という他のアイドルに比べて遅いスタートダッシュに対して不安に思っていた。

そんな彼女の少し遅く始まったアイドル人生を、リズムに乗せて歌っているのがこの「MUSIC JOURNEY」である。

私だから 私の今を
私らしく 奏でたいMusic♪

あくまで私は私なんだと、いくら遅い始まりでもそれが私を構成する1つの要素なんだと。
「ハミングバード」の必死さに比べ、こちらは一つの境地にたどり着いたような、今持てる自分の全てを、今の私だからこそ出せる音楽を届けたいと言ったまたベクトルの違った力強い宣言のように感じた。

はじめは 誰だって
不安で 足取りはAndante
でも一度きりのLife
私の全てで 歌おう!

ここは特にその意思が強く表れている部分なのではないだろうか。
Andanteは音楽用語で「歩くような速さで」という意味だが、アイドルとしては決して速いとは言えない足取りで進んできた彼女だからこそのこの歌詞であり、他の誰でもない、彼女だから歌える曲なのだ。

Act-4での歌唱が全ての答えだろう。彼女の持てる全てを出し切ったのが正にAct-4だった。

Contrastet

ではソロ3曲目はどうか。

ソロ3曲目の「Contrastet」は対比的にと言う意味の「Contrast」と「quintet」や「quartet」などの他重奏を表す言葉の語尾に付く「-tet」を合わせた造語である。

藤本さんの投稿にもある通り、この曲は彼女自身とほかの誰かとの対比である。

この話を聞いて実に「M@STERSPARKLE2」らしいなぁと感じた。

と、言うのも私は大のMS2オタクである。
M@STER SPARKLE2、略してMS2はM@STER SPARKLEの後に発売されたCDシリーズであるが、この安直なネーミングセンスは実は深い意味があるという話を私はいろんな人に会うたびにしている。

前シリーズのMSはシタになってからの初めてのCDシリーズであり、正に自己紹介的な内容になっているのである。つまり略称のMS=「My Song」の略だろうという話。
と、言うわけでMS2は「My Song2」である。2は2人称という事で誰かに向けて歌った曲という解釈である。
例えばジュリアの「アロー彗星」は"きみ"について、杏奈の「スポットライト・ミラーランド」はオンとオフの杏奈の対話についてなど対象は様々だが誰かについて歌っているのは確かである。

ならばこの曲は歌に関わるすべての人間に向けて歌っているのではないかと私は考えている。

"あなた"がいて "私"になる
響かせ合う Contrastet Little sounds!たったひとつの音楽になっていくの

歌を聴いてくれる観客、一緒に競い合うライバル、支えてくれるプロデューサー、自分の音楽を構成するすべての人間に向けての歌であると。

"あなた"がいて "私"になる 溢れ出す「ありがとう」
My heart! この想いを歌で織りなしていくの

歌を通して彼女なりの最大限の感謝を伝えようとしている。この曲はそんな歌である。

この曲を聴いていると「本当にこちらこそありがとう」と言いたくなる。
夢には遅いも早いもないと、今の自分ができる精一杯の輝きを信じるのみだと教えてくれたのは誰でもないあなたなのだから。

終わりに

駆け足になってしまったが、彼女の魅力は十分伝わっただろうか。

Contrastetの歌詞について、もっと掘り下げたい要素があったので、11thの前までにぜひ紹介させていただきたい。(就活が忙しすぎてこの文章も誕生日前日に2時間で書き上げた文章であるという言い訳を置いておく。)

彼女の歌には人を感動させ、周りを巻き込み、それですら彼女の楽曲の1つの要素として取り込んでしまうパワーがあると考えている。
そんな彼女の歌声が本当に大好きだし、これからどんな新しい扉を開いてくれるか楽しみである。

まだ見ぬ世界へ、たとえアンダンテな足取りだとしても、同じく遅くアイドルの世界に飛び込んだ者同士、彼女と共に二人三脚で歩んでいきたいと思う。


本当に誕生日おめでとう。

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