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日記 酒と破滅願望

日記。


日記の気分じゃねえ〜。
と思ったけど、書く。無理矢理にでも書かないと、習慣が習慣でなくなってしまうような気がした。3年以上続けていても、3日サボっただけでもうこのまま一生日記書かなくてもいいかなと思ってしまう。


先週のことを思い出してみたが、突然狂ったように毎日毎日酒を飲んでいたな。昨日からは飲んでないけど特に問題はない。あの衝動は一体なんだったんだ。

酒を飲むことは嫌なことから逃げる常套手段だけど、それはあくまで一時的なものだ。酔いが冷めたら嫌なことがまとめて一気に襲いかかってくるものだと知っているから、そういう目的で飲んでいたわけではない。クレジットカードと同じシステム。

なので自分が酒を飲む目的は、自分を救うためではない。たぶんこれは、破滅願望だ。自分からめちゃくちゃになってしまえば、誰にもめちゃくちゃにされずに済む。傍から見たら順風満帆に見えていてもおかしくはない人生だけど、それでも破滅願望があるのは、こういう理由が根底にあるからだ。他人と関わることが怖い。他人に気持ちを揺さぶられることが怖い。だから予め、自分で自分を苦しめておく。「他人に関わったことで苦しくなった」と思わないために。


それはそうとて、酒を飲む理由の一つに「普通に酒の味が好き」というのもある。最近のお気に入りはタコハイで、サイダーみたいな味がするから好き。あとジャスミン茶で割ったやつも好き。タコハイのグラスを愛用しているが、この間リモート会議に出た際カメラオンなのにそのグラスで水をゴクゴク飲んでしまい、あとから少し反省した。

かぎしっぽのネコいた


「ハズビン・ホテルへようこそ」を見た。かなり刺さっている。

アメリカのミュージカルアニメなんだけど、ストーリーも歌もかなり良い。毎日サントラを聴いている。最初は設定が難しくてよくわからなかったけど、「最初がよくわからんアニメは4話まで見ろ」という過去の自分の教えに従ったところ見事にどハマリした。今から見る人は、なんとか頑張って4話までたどり着いてほしい。

ミュージカル、海外言語で書かれた原曲の方が歌詞の情報量が多いのはもちろん事実なんだけど、日本語という限られた音数の中で最大限に意味を伝えようと考え抜かれている日本語訳版も本当に素晴らしい。一語たりとも無駄にしない努力が見える。レミゼの「戦う人の歌が聞こえるか」とか、マイ・フェア・レディの「大きな椅子をしとつ、置きたいのよ」とか。

4話が好きなので最後に4話の話だけするんですけど、全8話の中でも最も過激で苦しい展開が続く話だ。この話を繰り返し観るうちに、ある種の美しさを感じるようになったんだけど、この美しさって賛美されるべきものではないなとも思っている。人が人を傷つけて、支配して、暴力することに、美しさや性的魅力を感じることって、それこそ暴力だ。

「ハイになっていれば、自分がどれだけ傷ついているか考えずに済む」というエンジェル・ダストの台詞がある。自分を守るために嘘をついているうち、だんだん嘘の自分に侵食されてしまう恐怖をよく表現した言い回しだなと思った。エンジェル・ダストが一瞬の隙に見せる心の底から苦しんでいるような顔や声が、観ているこちらまでも苦しくさせる。

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