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日記 編みもののバランス

日記。


今月から薬(精神を何とかしてくれるやつ)が変わったんだけど、かなり効き目を実感している。これ系の薬でこんなにはっきり効果がわかるものは初めてだ。前のやつは眠くなるわホルモンバランスは乱れるわ落ち込むわで最悪だったけど、これでかなり希望が持てるようになった。

飲んでから2時間ほどで、少しだけテンションが上がってくる。深夜テンションに突入したときの感じに似ている。思考自体が変わるわけではなく、暗いことも難しいことも考えることはできるんだけど、それよりももっと思考のライトな部分が活性化される感覚だ。だから愉快なことを口に出したりする頻度が増える。

こういう効果なので、自分自身が変わるというよりは「他人に見せる用の自分」がかなり変化しているように思う。本当は元気じゃないときでも、他人から元気とみなされていれば、少なくとも悪循環に陥ることはない。まあ大元は薬によって作られたテンションなので、これが定着してしまうと素の自分がわからなくなってしまうような気はするが、今はこれでもいいじゃないかと思っている。

それにしても、病院に行くと決心してからここまで9ヶ月もかかった。あと少しでも行動が遅れていたら、また今年も地獄の夏を過ごすことになっていただろう。今年こそ、夏恒例だったド・ネガティブ期に終止符を打つ。かかってこい、夏。


編みもの欲が高まったので、午前中買い物に行きアホみたいに毛糸を買った。

袋パンパン

帰ってきてから今まで、ずっとポケモンを流し見しながら編んでいる。編んで編んで編み続けている。

編みものって、思考のバランスがちょうどよくなるっぽい。最近色々な趣味を試しているんだけど、中でも編みものは抜群にバランスが良い気がする。

バランスというのは、集中と雑念の割合のこと。私の場合、例えばギターは集中30雑念70といった具合になる。これはめちゃくちゃ個人差がある話だと思うけど、私はギターの練習をしていると何故か関係ない仕事のことなんかを考えてしまう。もっと指先に集中するべきなんだけど、私とギターの相性はそんなもんなんだと思う。ギターは雑念の割合が高い。

逆のパターンだと、読書は集中の割合が高い。集中90雑念10になる。そして編みもの、これは集中60雑念40くらいになる。ちなみに模型作りも編みものと同じくらい。手先を無心で動かす作業は、大体そのくらいになるのかもしれない。

集中60雑念40のバランスは、精神的にかなり心地が良くなる。余計なことを考えすぎず、かと言って頭をしっかり動かさないといけないわけでもない。ただただ心地良く時間が過ぎていく感覚だ。自分にとって最もバランスのとれた趣味を見つけることができた。

時と場合によっては、集中100のことをしたいときもあるし、逆に現実のことについてあれこれ考え込みたいようなときもある。自分の状態によって、何に没頭するか選んでいけたらいいな。趣味が増えると選択肢が増える。精神を救う手段が増える。


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