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いらっしゃいませ

昔、一人だけ私にも推しがいた事を思い出した

自分には考えつかないような感性・表現
何よりその人が放つ言葉も作る音楽も大好きだった

抱えきれないのによく感情を押し殺す
小さい頃は今より酷かった
部屋に籠って一人の世界に入り込む
そんな繰り返しだった

きっかけは些細なことで、その人の曲が耳に入った時涙が止まらなかった
勿論、出会ったことも出会うこともないはずなのに共感してくれてるみたいな寄り添ってくれた気分になった。
凄い、一つの音楽でこんなに軽い気持ちにさせてくれるなんて
他人の感情はそう簡単に動かすのは難しい
でも私の感情は簡単に動いてしまった
一瞬で惹き込まれた、もう憧れていた

その人の感性に触れる度に、毎日をちゃんと生きたいなんて考えるようになった
一日を生きることが苦痛だった私が
現実を見て、噛み締めるようになった
だから今も無駄な日なんてないと思ってる
何か一つでもいいから考えたい

根の部分は変わってないから、内にこもりそうなとき未だにその曲を聞く
大人になっても変わらないものはあるんだななんて思った

人それぞれの「推し」があると思うけど
私はしゃがみこんでしまった時に、肩に手を置いてくれるような存在だななんて思う
明日も前を向いて歩こうって思える
知らない他人にエネルギーを与えてくれる特別な存在だ

ちなみに
憧れ・応援・誰かに薦めたい
これが推しの条件らしい

みんなにとっての推しとはどんな存在なんだろうか
少し気になる

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