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初対面の人と14時間かあ

私って本当は寂しいんだ

今まで生きて来た時間の中で色んな環境と色んな他人と出会って私は形成されてると思う
この時間は私にしか分からない、家族でさえも分からない

何を感じて楽しいと思うのか
何を感じて苦しいと思うのか
人それぞれだし誰かに理解してもらうものでもない
私の中にも今までの時間があるように、誰か赤の他人にも別の時間があるんだなと思うと交わることなんて滅多にない


一時期近所のレンタルビデオにハマって毎週通い詰めてた時にたまたま目に入った映画
家に帰って、何となく再生したらあっという間に終わってた

初対面の男女2人が綺麗な街並みを1日を通して散歩するだけの映像
この文字だけ見るとどういう意味だ?と思うけど、1番重要なのは2人がちゃんと会話をしてるということ
何か特別大きな事件が起こる訳でもなく、ただ2人がお互いの話をする、聞く
それだけ
観終わった時、羨ましいと思った

交わらないと思ってる、他人の頭の中なんて何を考えてるのか分からないから
自分の感じたもの、考えを伝えたところで理解してくれる人なんていない
だから他人に期待してはいけない
本音を話して嫌われないように浮かないようにしないといけない

でもこの2人はそうじゃなくて、自分の今まで生きてきた価値観を語り合ってた
些細な話から重大な話まで、初対面なのに初対面だからかな、解決とかじゃなくて、ただ純粋に会話を楽しんでた
恋愛映画だからもちろん2人は惹かれあっていくけど、会話の中に決定的な言葉がなくて
目線とかで、ああ今好きになっていってるなって気づくのが凄く素敵
好きとか付き合おうとかそんな直接的な言葉じゃなくて間接的に想いを伝えあってるのがとても魅力的だ

今までの時間で作られた価値観はきっと誰か別の他人と理解し合える訳はないけど、こんな風におすそ分け程度に話し合えるってとても素敵な事だと思う

そして自分も本当は望んでる

よく、独りになろうとする悪い癖がある、悩んだ事があっても溜めてしまう。
話しても無駄だと思うから、もっと殻に閉じこもる。
そして他人が苦手になる。
凄く面倒な人間、自分でも分かってる。
この映画を見て羨ましいと思ったのは、本当は誰か別の他人に気づいて欲しいからなんだと思った。
自分の価値観も今まで生きてきた時間も誰かに聞いてほしい。
理解しなくてもいいから話したいし、聞きたいんだ。
自分って結構欲まみれだななんて思う。
ちょっと別の意味でドキッとしてしまった映画でもあります

あ、最終的に2人どうなるの?って感じる人もいるかもだけど、終わり方もまたロマンチックで素敵なので是非お勧めです。

『ビフォア・サンライズ』お勧めしてみました。
あんまり映画のお話とかしたことないのでちょっと上手く伝わってるか分からないけど、私的解釈なので気にしないでください

ありがとうございました!


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