氷砂糖

記憶は氷砂糖のように甘美で

切り分けても綺麗な音がする

夜になると ひたひたと

襲ってくる夢 罪の意識かな

生きることが僕に課せられた罰なんだ

彼を羨ましく思う

美しく生きてそれでいて儚かったから

死ねたらいい 橋を見下ろして

今死んだってきっと 流れるような車の河から

飛び出してきてくれる人はいないだろうから

びゅんびゅん通り過ぎる車が 情けなさを増す

僕は別に死にたいんじゃない

みんなの記憶から消えたいだけなんだ 

役割から逃れたいだけ

周りの人を悲しませずに最初からいない人になりたいだけ

そう思うのはきっと大切にされたからなんだろうけど

どうしてこんなに苦しいのかね

彼が歌うと少し気が紛れるのに

もういない もういない もういない

ただ辛いことだけが増えていって

苦しいことだけがのしかかって

どんどん 希望なんてものは 

氷砂糖のように 折れていった

私は私がどうしたら幸せになれるのかが分からない

何をしたって辛いんだもの

どう足掻いたって不幸を見出す僕に

幸せを提供するのは高難易度SSランクの任務だろ

いつかクリアできるといいな

今日は寝ぼけてるから よく分からない話だね

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