歎異抄に示された「なぜ生きる」の答え

今日のお話は
「歎異抄に示された「なぜ生きる」の答え」
https://youtu.be/J-dBvzNBSPk
です。

仏教を説かれたお釈迦さまは、生涯、先生である
阿弥陀仏の本願を説かれました。

歎異抄第1章には最初に
「弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて」
とあります。

弥陀の誓願不思議とは、阿弥陀仏の本願のことです。

阿弥陀仏の本願とは、阿弥陀仏のなされたお約束です。
平たくいいますと、

「どんな人をも
 必ず助ける
 絶対の幸福に」

というお約束です。

「絶対の幸福」とは、歎異抄第1章には
「摂取不捨の利益」

「利益」(りやく)とは、「幸福」のことです。
「摂取不捨」とは、ガチっと摂めとられて捨てられない
幸せのことです。

私たちが求めている幸せは、
今日あって明日ない幸せです。

私たちの求める幸せは、健康、家族、お金などです。
ところが、悲しいことに、私たちは、それらの
幸せから「捨てられる」ということがあります。

老いと病と死は避けられません。

親鸞聖人は教行信証の最初に

「難思の弘誓は、難度の海を度する大船」

と教えられています。

「難度の海」とは、私たちの苦しみ悩みの絶えない
「人生」を、荒波の絶えない海にたとえられています。

私たちが生まれた、ということは、見渡す限りが
海と空の大海にほうりこまれるようなものです。
大海に放り出された私たちは、泳がなければなりません。
どこに向かってか。
方角は立ちませんが、泳がなければ沈んでしまうので、
一生懸命泳ぎます。
「一生懸命泳ぐ」、とは「一生懸命生きる」
ことをたとえられています。

泳ぎつかれた私たちは、海に浮かぶ丸太、板切れに
すがります。
丸太、板切れとは、健康、家族、お金、趣味、生きがい
などです。

板切れにすがってやれやれ、と思っていると、
大きな波がやってきて、板切れはクリっとひっくりかえって
潮水飲んで苦しみます。
これは、板切れが小さかったからだ、もっと大きな丸太を
めがけて泳ぎます。

そして、大きな丸太にすがってやれやれといい気分で浮かれて
いると、また、もっと大きな波がやってきて、丸太がくりっと
ひっくり返って潮水のんで苦しみます。

そうしているうちに、やがて力つきて土左衛門になって
しまいます。

蓮如上人の御文章1帖目11通には

「まことに死せんときは、かねてたのみおきつる
 妻子も財宝も、我が身には一つもあいそうこと
 あるべからず。されば死出の山路のすえ、三塗の
 大河をば、ただひとりこそゆきなんずれ」

「いよいよ死んでいくときは、これまであて力にしてきた
たよりとしてきた、妻も子供もお金も財産も、みな
私から離れて、たった一人暗黒の後生に飛び込み、
寂しく死んでいかねばならない」

天下を取った豊臣秀吉も栄耀栄華を極めましたが、
死んでいくときは、

「露とおち、露ときえにし我が身かな、
 難波のことも夢のまた夢」

といって死んでいます。

歎異抄には

「よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと
 まことあることなし」

と親鸞聖人は断言されています。

では、私たちはどうすれば、幸せになれるのでしょうか。

親鸞聖人は
「難度の海に大船あり」
と、大きな船があるぞ、と仰言っています。

「阿弥陀仏の本願」を「大悲の願船」ともいわれます。
大悲の願船に乗せて頂くと、「摂取不捨の利益」を
えることができます。「絶対の幸福」になります。

親鸞聖人は
「生死の苦海ほとりなし 久しく沈めるわれらをば
 弥陀弘誓の船のみぞ 乗せて必ず渡しける」

と仰言っています。

この世は「絶対の幸福」
死ねば「弥陀の浄土」に生まれます。

阿弥陀仏の本願は、この世も未来も救ってくださいます。
弥陀の救いは2回あります。
これを「現当二益」といいます。


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【自己紹介】
今村光一@やさしい歎異抄講座
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昭和44年 兵庫県芦屋市出身。
平成 4年 大阪大学工学部機械工学科卒業。
平成 6年 仏教講師養成課程卒業。
以後各地にて講演活動。はじめての人もよくわかる、「なぜ生きる」とは、「歎異抄」の言葉とは、どんなことか発信してゆきたいです。

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【歎異抄の紹介】

親鸞聖人
約800年前、京都にお生まれになられ、
90才でお亡くなりになられた。

親鸞聖人は浄土真宗を開かれた方
日本人のほとんどは仏教徒
仏教徒の中で一番多いのが浄土真宗

歎異抄
親鸞聖人の高弟・唯円によってかかれたといわれる

親鸞聖人がお亡くなりになった後、親鸞聖人が
教えられたことと異なることを言いふらすものが
表れ、その誤りを嘆き正そうとしたもの。


日本の三大古文
「方丈記」(鴨長明)
「歎異抄」
「徒然草」(吉田兼好)
ほぼ60年間隔で成立

岩波文庫で「歎異抄」120万部以上
歎異抄に感銘を受けた人も多い。

西田幾多郎
「一切の書物を焼失しても『歎異抄』が残れば我慢できる」

三木清
「万巻の書の中から、たった一冊を選ぶとしたら
『歎異抄』をとる」

司馬遼太郎
「無人島に一冊の本を持っていくとしたら
『歎異抄』だ」



歎異抄について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
歎異抄.jp
https://xn--6quo9qmwi.jp/



【おすすめ】
仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太
(動画)https://www.youtube.com/channel/UC2L2dBbBWuexPgOE4IdGu2g

釈迦がただ一つ説かれたこと
https://www.youtube.com/watch?v=vzD7vQ0ajug&t=18s

釈迦と弥陀の違い
https://www.youtube.com/watch?v=jK7JAz-AmwY&t=828s


【ハイデッガーの老後の日記】
マルティン・ハイデッガー(1889-1976)
20世紀最高の哲学者の一人。

〔ハイデッガーの老後の日記〕
 今日、英訳を通じてはじめて東洋の聖者親鸞の「歎異抄」を読んだ。
「弥陀の五劫思惟の願を案ずるにひとえに親鸞一人がためなりけり」
(歎異抄後序)
とは、何と透徹した態度だろう。
 もし10年前にこんな素晴らしい聖者が東洋にあったこと知ったら、
自分はギリシャ・ラテン語の勉強もしなかった。日本語を学び、聖者の
話を聞いて、世界中にひろめることを生きがいにしたであろう。遅かった。
 自分の側には日本の哲学者、思想家だという人が30名近くも留学して
弟子になった。
 ほかのことではない。思想・哲学の問題を随分話し合ってきたが、
それらの接触を通じて、日本にこんな素晴らしい思想があろうなどと
いう匂いすらなかった。
 日本の人達は何をしているのだろう。
 日本は戦いに敗けて、今後は文化国家として、世界文化に貢献すると
いっているが、私をしていわしむれば、立派な建物も美術品もいらない。
なんにもいらないから聖人のみ教えの匂いのある人間になってほしい。
 商売、観光、政治家であっても日本人に触れたら何かそこに深い教え
があるという匂いのある人間になってほしい。
 そしたら世界中の人々が、この教えの存在を知り、フランス人は
フランス語を、デンマーク人はデンマーク語を通じて、それぞれ、この
聖者のみ教えをわがものとするであろう。
 そのとき世界の平和の問題に対する見通しがはじめてつく。
21世紀文明の基礎が置かれる。
               (中外日報:昭和38年8月6日)
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