蓮如上人の御遺言・信心決定

今日のお話は、
「蓮如上人の御遺言・信心決定」
https://youtu.be/mzgAZh0Fevg
です。

親鸞聖人、蓮如上人は
「信心決定」ということを教えて下さいました。

親鸞聖人から数えて8代目の蓮如上人は
親鸞聖人の教えを、正確に最も多くの方に
伝えられた方です。

「中興上人」「御再興の上人」ともいわれます。

蓮如上人の御文章4帖目15通には

「あわれあわれ存命のうちに、皆々、
 信心決定あれかし、と朝夕思いはんべり」

といわれています。

「存命のうち」とは、生きているうちに、という
ことです。
あと50年生きることができる人があっても、
過ぎた50年はあっという間でしたから、
50年といってもあっという間です。

皆々 → すべての人よ。

何のために生まれてきたのか、
何のために生きているのか、
どんなに苦しくても死んではならないのはなぜか。
それが人生の目的であり、ひらたい言葉で
「なぜ生きる」といいます。

蓮如上人が遺言されていることは、
「信心決定」あれかし、
どうか皆さん、「信心決定」してくれよ。

なれんことになれ、とは言われません。
いかれんところへ、いけとは言われません。
信心決定できるので、信心決定あれかし、と
いわれています。

聖人一流の章にも
「聖人一流の御勧化の趣は、信心をもって本と
 せられ候」
といわれます。

「信心」をもって本とは、「信心決定」が
一番大事、ということです。

これは「他力の信心」といいます。
「他力」とは「阿弥陀仏のお力」のみをいいます。
世間では「他人の力」「自然の力」と思われていますが、
そうではありません。
「他力」とは「弥陀の力」のみをいいます。

「自力の信心」とは、妻子財宝を信じる信心、
神仏菩薩を信じる信心などをいいます。
自分の心で何かを信じることです。

「他力の信心」と
「自力の信心」は全く違います。

親鸞聖人、蓮如上人が教え勧められる信心は
「他力の信心」です。

「他力の信心」には
「決定」(けつじょう)ということがあります。
「完成」「卒業」ということがあります。


https://youtu.be/mzgAZh0Fevg


「歎異抄」に「摂取不捨の利益」

絶対の幸福があると教えられています。

ガチっとおさめとられて捨てられない幸せ

どんなことがあっても変わらない幸せがあります。

どんなに苦しくてもあきらめないで。

あなたはやがて大きな幸せに恵まれるのですよ。

それが歎異抄のメッセージです。

あ!歎異抄(たんにしょう)すっごくいい!

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https://youtu.be/mzgAZh0Fevg


【自己紹介】
今村光一@やさしい歎異抄講座
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昭和44年 兵庫県芦屋市出身。
平成 4年 大阪大学工学部機械工学科卒業。
平成 6年 仏教講師養成課程卒業。
以後各地にて講演活動。はじめての人もよくわかる、「なぜ生きる」とは、「歎異抄」の言葉とは、どんなことか発信してゆきたいです。

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【歎異抄の紹介】

親鸞聖人
約800年前、京都にお生まれになられ、
90才でお亡くなりになられた。

親鸞聖人は浄土真宗を開かれた方
日本人のほとんどは仏教徒
仏教徒の中で一番多いのが浄土真宗

歎異抄
親鸞聖人の高弟・唯円によってかかれたといわれる

親鸞聖人がお亡くなりになった後、親鸞聖人が
教えられたことと異なることを言いふらすものが
表れ、その誤りを嘆き正そうとしたもの。


日本の三大古文
「方丈記」(鴨長明)
「歎異抄」
「徒然草」(吉田兼好)
ほぼ60年間隔で成立

岩波文庫で「歎異抄」120万部以上
歎異抄に感銘を受けた人も多い。

西田幾多郎
「一切の書物を焼失しても『歎異抄』が残れば我慢できる」

三木清
「万巻の書の中から、たった一冊を選ぶとしたら
『歎異抄』をとる」

司馬遼太郎
「無人島に一冊の本を持っていくとしたら
『歎異抄』だ」



歎異抄について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
歎異抄.jp
https://xn--6quo9qmwi.jp/



【おすすめ】
仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太
(動画)https://www.youtube.com/channel/UC2L2dBbBWuexPgOE4IdGu2g

釈迦がただ一つ説かれたこと
https://www.youtube.com/watch?v=vzD7vQ0ajug&t=18s

釈迦と弥陀の違い
https://www.youtube.com/watch?v=jK7JAz-AmwY&t=828s



【ハイデッガーの老後の日記】
マルティン・ハイデッガー(1889-1976)
20世紀最高の哲学者の一人。

〔ハイデッガーの老後の日記〕
 今日、英訳を通じてはじめて東洋の聖者親鸞の「歎異抄」を読んだ。
「弥陀の五劫思惟の願を案ずるにひとえに親鸞一人がためなりけり」
(歎異抄後序)
とは、何と透徹した態度だろう。
 もし10年前にこんな素晴らしい聖者が東洋にあったこと知ったら、
自分はギリシャ・ラテン語の勉強もしなかった。日本語を学び、聖者の
話を聞いて、世界中にひろめることを生きがいにしたであろう。遅かった。
 自分の側には日本の哲学者、思想家だという人が30名近くも留学して
弟子になった。
 ほかのことではない。思想・哲学の問題を随分話し合ってきたが、
それらの接触を通じて、日本にこんな素晴らしい思想があろうなどと
いう匂いすらなかった。
 日本の人達は何をしているのだろう。
 日本は戦いに敗けて、今後は文化国家として、世界文化に貢献すると
いっているが、私をしていわしむれば、立派な建物も美術品もいらない。
なんにもいらないから聖人のみ教えの匂いのある人間になってほしい。
 商売、観光、政治家であっても日本人に触れたら何かそこに深い教え
があるという匂いのある人間になってほしい。
 そしたら世界中の人々が、この教えの存在を知り、フランス人は
フランス語を、デンマーク人はデンマーク語を通じて、それぞれ、この
聖者のみ教えをわがものとするであろう。
 そのとき世界の平和の問題に対する見通しがはじめてつく。
21世紀文明の基礎が置かれる。
               (中外日報:昭和38年8月6日)
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