リハビリ日記5 身体バリカタと相撲と吉川(短い)

俺はとにかく身体が硬いので日々の生活に多くの苦労をする。体が硬くない、もしくは柔らか人類の皆さんは我々身体バリカタ人類のパフォーマンスの悪さを御存知だろうか。俺は自分の行動の遅さとか動きのスットロさやミスの多さを身体が硬いせいにしているがあながち間違いでもないと思っている。身体が柔らかい人間はきっとちょっと椅子から立ち上がって飲み水を取ってくる行為にも身体および精神がダルいと思わないんだろうな…と羨みながら日々を生活している。もちろん布団からも起きない。冬はベッドが生活圏内で完了するので6畳の部屋のパフォーマンスが1/6しか発揮されない。
以前の日記にも書いたが俺は非常に部屋のエントロピーが大爆発しやすいのでより6コア中1コアで俺の部屋は構成されがちである。以前に部屋を掃除しながら、なぜんこんなに部屋が荒れるんだろう…と考えた俺は熟考の末、身体が硬いから部屋荒れるんだわコレ、と結論づけた。論理の飛躍をしょっちゅうカマす俺なので坊主憎けりゃ身体まで硬い、ということでなんとか効率的にストレッチや筋トレその他で身体のパフォーマンスの向上を目論んでるんだが続かない。
今まででこの手の身体を動かす習慣で一番続いたのは相撲である。なぜ相撲?とは当然の感覚とは思うが、俺の高校では休み時間に相撲が流行っていた。デーモン閣下が大量発生していたとしか思えないこの時代錯誤な遊びは、クラスにいた相撲マニアによってもたらされた。確か当時は高校3年生で、吉川(仮名)という俺の下ネタ大好き成分を5倍は濃縮した奴がいてこいつが元凶だった。田舎の理系クラスなので当然のように男女比は10:1とかそんなレベルのクラスで人気ものになる奴と言えば下ネタが面白いやつである。俺の倫理観と価値観の多くはこの吉川によって育て上げられた感覚が非常に多い。ちなみに小学生の頃に矢野(仮名)というやつが一番俺という人間のしょうもない部分の形成に一番貢献しているがコレは後日話すとして、まあ吉川はそんなやつなので相撲やろうぜと言い出してもそれだけで面白いため3年10組には相撲が大流行してしまった。
といってもやることはぶつかり合って倒れたほうが負けというどっちかというとレスリングのほうが近いんじゃないか、というものだったのでテクニックよりもパワーとバランス感覚がすべてを制する。このときがよく考えたら一番楽しく運動していたんじゃないだろうか。つまり俺に今足りないものは相撲ではないか、と当時吉川に教え込まれた下らない下ネタ(大体が振り付きで性器の名前を連呼する)の数々を思い出し笑いしながら考えるのである。(所要時間15分45秒 1089文字)

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