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「今」SMSをビジネスで活用するメリットを紹介する

スマートフォンやガラケーで、短いメッセージを送信できる「SMS(ショートメッセージサービス)」。皆さんはどのくらい使っていますか?

メッセージのやり取りであれば、大抵の方はLINEやTwitterなどのSNSを使ったり、GmailやYahooメールなどのメールサービス、Slackやチャットワークといったビジネスチャットツールを利用することがほとんどだと思います。
好き好んで使わない限り、「普段からSMSを使う」という方はそう多くないですよね。

そんなSMSですが、実は近年日本での法人利用が盛んになっており、今後数年で市場規模はさらに拡大していくと見込まれています。
特に、BtoCビジネスの領域では「企業と顧客をつなぐ重要なツール」という位置づけで、新たなコミュニケーション・チャネルとして注目されています。


自己紹介が遅れましたが、私は法人向けSMS一斉送信サービスを提供する事業会社に所属する一社員です。

このnoteは、

・なぜ今、SMSが法人に注目されているのか?
・SMSで改善が期待できる、業務の悩み・顧客とのコミュニケーションとは?
・企業がSMSを利用・活用するにはどうしたらいい?

をぜひもっと多くの方に知ってもらいたい!という思いで書きました。

技術の進歩で次々と新しいマーケティング手法やツールが生まれている昨今ですが、SMSの利用価値や活用方法についても、多くの方に知っていただくきっかけになれば幸いです。


SMS市場の急成長をデータで見てみよう

冒頭でもご紹介した通り、今、SMSは主にBtoCビジネスにおける利用が急拡大しつつあります。

株式会社アイ・ティ・アールによる国内SMS送信サービスの市場調査によると、SMS送信サービス市場の2016~2021年度にかけての年平均成長率(CAGR)は、21.0%という高い成長が見込まれています。


また、アンダーワークス株式会社が毎年公表している「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN」でも、2019年版からは新たなマーケティングテクノロジーのトレンドを汲み「SMS配信」ツールの領域が追加されています。

▼「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2019」のダウンロードページ
https://www.underworks.co.jp/download/wp-chaosmap-2019/


今、SMS利用が盛り上がっている理由

では、SMS送信が急成長を遂げている要因は一体何なのか?を3つのポイントからまとめてみました。

①到達率が高い
②販売促進、督促、リマインドなどの用途に向いている
③二段階認証といった用途の拡大


①到達率が高い

SMSは、携帯電話番号に宛てて短いメッセージを送信できるサービスです。

メールアドレスなどに比べて携帯電話番号は変更が少なく、標準搭載のアプリで受け取りが可能なので、電話番号さえ分かればほとんどの顧客に対して確実に届くというメリットがあります。
その到達率は95~99%近くを誇ります(SMSの受信拒否・圏外・電源オフは除きます)。

近年はLINEなどのメッセージツールが台頭してきたこともあり、メールアドレス変更や利用頻度低下による未達・開封率の低下などといった「メール離れ」が課題となっています。
顧客にメッセージが届かない…という状況を解決するために、SMSの利点を活かそうと考える企業が増えていることが、SMS利用増加の要因の一つです。


②販売促進、督促、リマインドなどの用途に向いている

SMSはメールやLINEなどのメッセージツールに比べると送受信数が少ないツールです。
数が少ないため、他のメッセージに埋もれることが少なく顧客の目に留まりやすいということもメリットの一つです。

到達率も高いことから、金融商品の契約更新・引き落としの通知や督促通知、来店予約のリマインド通知、期間限定セールのお知らせなど、緊急性や重要性の高いメッセージを送るのに適しています。

SMSを導入したことで顧客からの反応・返信率が上がった、といった成果も多く聞かれ、同じ悩みを抱える企業が課題解決のためにSMSを取り入れようという動きを見せているのも一つの要因と言えます。


③二段階認証といった用途の拡大

携帯電話番号の契約には各キャリアや回線会社の身元確認が必要となるため、偽装や複製が難しいのが特徴です。

また、SMSを受け取り確認することができるのは「携帯電話番号を契約した端末本体」を持っている人だけなので、万が一電話番号の情報が流出しても、受け取るSMSの内容を第三者が確認することは非常に困難です。

そのため、SMSは本人確認には適しているツールとされ、Webサービスやアプリの二段階認証などに広く使われるようになりました。
単なるメッセージの送受信以外にも活用方法が広がっていることが、SMSの利用拡大に繋がっているのです。

また、SMSのビジネス利用において上記のようなメリットを活かすためには、法人向けのSMS送信サービスを導入する必要があります。

SMS送信サービスは、一度に大量の顧客へSMS送信ができる一斉送信機能や、送受信リスト管理、個人情報の閲覧権限管理などといった、法人利用の際に必要となる大量配信・顧客管理・複数人利用に適した機能を揃えて提供されています。

業務の効率化やセキュリティ管理の面でも、ビジネスにおいてSMSを利用する場合は専門のサービスを利用してください。


法人向けの代表的なSMS送信サービス

さて、先述の「マーケティングテクノロジーカオスマップ」内で紹介されていたサービス一覧を見ても分かる通り、法人向けのSMS送信サービスは多数リリースされています。

SMSはまだまだ需要が高まっていることもあり、今後もさらに多くの事業者が参入すると予想されています。

ここでは、数多あるサービスのうち「国内シェアが比較的高い」「長年にわたりSMS送信サービスを提供している」ものをいくつかピックアップしました。
各サービスごとに強みとしている機能や特徴、利用シーンなども合わせてご紹介します。


※各サービスの情報は、2019年11月(記事公開時点)でのものです。更新・間違い等があればお知らせください。


■アクリート

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https://www.accrete-inc.com/

・2010年から法人向けSMS送信サービスを展開
・国内3大キャリアとの直収設計 到達率が高い
・SMS配信システムを自社開発して提供。個別の要望にも対応しやすい

SMS送信、双方向SMS、IVR連携を利用することができます。SMS送信機能はWeb管理画面・APIの無料トライアルが可能です。

国内企業に限らずグローバルIT企業においても導入実績があり、マーケティングオートメーション(MA)との連携事例もあります。


■メディアSMS

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https://media-sms.net/

・国内3大キャリアとの直収設計 PHS(ワイモバイル)へも送信可能で到達率が高い
・提供する全機能を管理画面・APIで利用可能
・国内キャリア全てでの長文化(最大660~670文字)に対応
・送信成功分のみ課金

個別/一斉送信、IVR連携、双方向SMSを利用することができます。全ての送信方法をAPIでも利用可能、また無料トライアルも可能です。

本人認証をはじめ、督促連絡やリマインド、近年では通販事業やテレマーケティングで活用されるなど、利用可能なシーンは多岐にわたります。


■空電プッシュ

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https://www.karaden.jp/

・国内3大キャリアとの直収設計 到達率が高い
・SMS送信サービス市場において、マーケットシェア1位を獲得
・365日24時間の有人監視・有人受付で迅速なサポート

個別/一斉送信、API利用、IVR連携、双方向SMSの4つの送信方法を選ぶことができます。

高セキュリティ・迅速な対応を売りとしており、金融・信販系企業の導入事例が多数紹介されています。


■AIX message SMS

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https://www.aixmsg.com/

・国内3大キャリアとの直収設計 到達率が高い
・用途や目的に応じて、適したプランを選べる
・キャリア判定や送達確認など、基本機能が充実

SMS送信、双方向SMS、APIでのSMS送信を利用することができます。SMS送信のみのプラン(TEXT 1-Way、TEXT 1-Way Alpha)で無料トライアルが可能です。

利用用途に応じた7種類のプランを選択可能です。また多言語対応しており、海外顧客に向けてのSMS送信もカバーしています。


■Twilio

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https://twilio.kddi-web.com/

・2007年創業 海外で早くから培われたサービス
・国際SMSのため割安だが、到達率は直収設計サービスよりも低くなる
・電話系サービスとWebサービスを統合するAPIが豊富 ※一斉送信のAPIはなし

一定金額分までの無料トライアルが可能です。また、Twilioの機能を体験するためのアドインやサンプルアプリも提供されています。

電話系サービスとの連携APIが充実しているため、コールセンター業務の効率化・コスト削減に多数活用されています。

法人向けのSMS送信サービスは、上記以外にも多数リリースされています。
中には特定業界での利用に特化したものもあり、サービス内容や機能、料金体系も大きく異なります。

通信に関わるサービスということもあり、詳細情報をオープンにしていないことが多いため、検討の際は各社の資料を取り寄せて比較するのが一般的です。
SMSをどのように利用したいか、などの要望によっても、プランや機能を細かくカスタマイズして提供するケースは多いため、まずはサービス側に利用イメージを伝えて詳細を確認するのがオススメです。


SMSの最新情報をキャッチアップ

SMSはまだまだ今後も導入企業数の拡大・市場成長が見込まれています。
それに伴い、これから導入を検討する企業や、もっと幅広い活用方法を知りたいという担当者は増えていくことと思います。

そんな方に向けて情報を発信している、法人向けSMS送信サービスについて詳しく紹介・解説するメディアもいくつかピックアップしました。

SMSの活用方法・導入事例など最新の動向について更新されていますので、導入を検討中・もしくはSMSを既に活用している方も、定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか?


▼SMSNavi - ビジネスでのSMS導入・運用をサポートする情報サイト 
https://www.smsnavi.com/
▼SMS送信.com
http://www.sms-soushin.com/cms/
▼SMS関連 WillPlace コラム
https://www.willplace.co.jp/column/category/sms%e9%96%a2%e9%80%a3/


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