見出し画像

牡牛座26度 「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」

マーク・エドモンド・ジョーンズの牡牛座26度のサビアンシンボルは、 A Spaniard serenading his senorita.「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」。

ディーン・ルディアは、この牡牛座26度のサビアンシンボルを、A Spanish gallant serenades his beloved.「スペインの伊達男が、恋人にセレナーデを歌って聞かせる」と言い換えました。もともとのジョーンズのサビアンシンボルと比べてみると、使われている単語に少しの違いがあるだけで、ほぼ同じ内容となっているといえるでしょう。

ちなみに、ルディアが使っている gallant という英単語が持つ意味は、1.勇敢な人、2.女性に親切なだて男・やさ男、3.女性への求婚者・恋人・情夫となっていますが、いずれも「古い言葉」に分類されていましたので、現代ではあまり使われていない言葉でもあるようです。

このサビアンシンボルに使われている「セレナード」というのは、音楽のジャンルのひとつで、一般的な意味としては、恋人のために窓下などで演奏される楽曲、あるいはそのような情景のことを指して使う言葉ということです。

つまりここでは、男性から女性へのロマンチックな求愛のシーンが描かれていることになります。相手に自分の思いを伝えるために選択されたものは、ここでは「歌」ということになりますが、その歌を歌うことにも十分な魅力が無いと、相手の女性に思いが届くことは難しいかも知れません。

しかし、牡牛座というのは、このような「歌を歌うこと」のほかにも「料理をすること」や「絵を描くこと」など、五感の「何か」を使った特技に秀でているサインですので、ここでは十分にすばらしい恋の歌であろうことが、想像することができるといえます。

またこの度数のドデカテモリーは魚座です。このことからも、ここでの「恋の歌」がすばらしいものであることを想像することができます。といいますのも、魚座は、音楽や芸術やダンスなどが持っている「心地良さ」「気持ち良さ」「陶酔する感じ」などを、象意のなかに持っているサインでもあるからです。

固定宮の26度は、それぞれ「次に来る柔軟宮へ移るための、手掛かりとなるキーワードを見つける度数」といわれています。固定宮ではない活動宮や柔軟宮のサインの場合は、次の27度になって初めて、後ろに来るサインを意識し始めるのですが、固定宮の場合はそれよりも1度早い26度のうちから、次のサインに意識を向けていることになります。

これは、固定宮がもともと「変化を嫌う」性質があるためということができるでしょう。

固定宮の場合、その次に来るのが「変化と運動性」の性質を持つ柔軟宮なので、他のサインよりも早くから、そのための準備が必要となることになります。「変化を嫌う」サインから「変化と運動性」のサインに移行するのは、それだけステップに手間がかかるということになるわけです。

これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、牡牛座がもともと持っている「重厚さ」に、双子座の特徴の一つでもある「軽妙さ」を取り入れてゆくことがお勧めです。

恋の歌にはそのような、軽やかで舞い上がるような気持ちも含まれているといえます。

そしてまた、ここでは、何か一つ秀でた牡牛座的な特技を身に付けて、それを生かして行くことが、推奨されます。

それは人によっては音楽のこともあるでしょうし、また、お料理のこともあるでしょう。五感を使った何に自分はこだわりを感じるのか? または、楽しさを感じるのか? そこに目を向けてみると良いでしょう。

そのようにして見つけ出し、時間をかけて磨きをかけたものこそが、自分自身を、たとえば恋人などにアピールするときなどに活用できる、特技となるということができるでしょう。


牡牛座26度 今季洋