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牡牛座01度「清らかな山の小川」

マーク・エドモンド・ジョーンズの牡牛座01度のサビアンシンボルは、A clear mountain stream.「清らかな山の小川」。

ディーン・ルディアの牡牛座01度のサビアンシンボルも、もともとのジョーンズのものと同じ、A clear mountain stream.「清らかな山の小川」となっています。

この牡牛座01度においては、ドデカテモリーも牡牛座ですので、牡牛座の性質がとてもピュアに表れています。牡牛座というのは、過去からの遺伝的・家系的な資質が活性化するサインといわれています。ようするにこれらは、へその緒的な繋がりということができるわけです。

ここには、「おぎゃぁ」と肉体を持ってこの地上に生まれたときに、過去からの流れがあることが描かれていることになります。つまり、それは先祖からの流れで、身体的にDNAにインプットされたものや実家の資産など、さまざまなもののことを指しています。

たとえばお寺さんなどで「お父さんやお母さん、そしてご先祖さまを大切にしましょう」というような言葉を耳にするとしたら、「ほんとうにそうだよなぁ~」と感じるときもあるかも知れませんが、現代の多くの人たちにとっては、ちょっと「古臭い言葉」のように感じることもあるのではないかと思います。

私自身も少し前まで、これらの言葉は、そちらのちょっと古臭い言葉のように感じていたひとりです。

でもそれが変わったのは、イースター島のモアイのことについて、テレビ番組を通して、いろいろと知る機会があったときからです。それによると、イースター島のモアイ像は、実在した先祖をかたどっているのだそうです。

一番最初に島にやって来た先祖は、「神」としてあがめられ続けていたとのことで、その最初の先祖がその島にやってきてくれたからこそ、今ここに私たちがいるのだ、ということへの感謝の気持ちを持ち続けていたのですね。

そして、その最初の先祖がその島にやって来たお話は、ずつと(多分女性から女性へ)口伝えに語り継がれているのですが、それと日本でいうところの「あやとり」がセットになっていたのがとても印象的でした。つまり、その神話は「あやとり」をしながら、語り継がれてきたのです。

そしてまた、モアイでは、先祖を大切に思って感謝すると、先祖から「マナ」がやってくると信じられているとのことで、この「マナ」というのは「生命エネルギー」のことです。

なるほどなぁ、そうだったのか!と、それを知ったときに驚きました。私たち現代人の多くは、この、ご先祖様たちからの生命エネルギーの流れを、まるで「へその緒」を切るように、絶った姿で生きていることに気づかされました。

その、先祖からのへその緒が断たれた状態にあることが、一概に「悪いこと」と言えるのかどうかはわかりません。

しかし時代的に、今というのは、それらの流れから自由になることにウエイトがかかっている時を生きているともいえます。たとえば、今は、水瓶座の時代が到来したといわれていますが、この水瓶座というサインは、このあたりのへその緒的な繋がりを好まず、そこからも自由に解放されることを好むサインといえます。

これらのことから、このサビアンシンボルを活用するには、生まれつきの資質に最もふさわしい環境の中に、引き込まれて行くと良いということになります。

このサビアンシンボルで使われている「山」というシンボルは、人々が体験的に積み上げてきた過去の体験の総体を意味しますが、ここでの「山」とは、ご先祖さまたちが積み重ねてきた努力の総体ともいえます。

そのような伝統や、その伝統が持っているパワーに触れたとき、自分自身もそうやって脈々と続いてきた歴史の一部であるという自覚が芽生えもすることでしょう。

そして、そのことに逆らわないで、過去から続く大きな一族の意志の流れにのっとった生き方を引き受けることで、しっかりとした「マナ」もその人の中に流れ込んで行くことになるのです。


牡牛座01
牡牛座01度 今季洋


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