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娘の歯が抜けた

その時は、突然に来ました。

先日、家族で食卓を囲んでいたときのこと。うちは主人が単身赴任中なので、平日は私と5歳の娘、3歳の息子の三人で夜ご飯を食べています。

恥ずかしながら、とっても簡単な献立で済ませています。その日は、朝ごはんの残りの塩サバ、切ったトマト、枝豆、海苔巻きという献立。

海苔巻きといっても、太巻きとか、納豆巻きとかではもちろんなく、お茶碗にごはんをいれ、食卓で一口大のご飯をいわゆる「朝食海苔」サイズの海苔に乗せて巻き、子供たちのお皿に置くというもの。

子供たちは、この海苔巻きが大好きなんです。助かるー!

この日も大喜びで、子供たち2人は海苔巻きをパクついていました。しかし直後、娘が、「痛い!なんか硬いものが入ってた!痛い痛い」と、大騒ぎ!

朝の残りのご飯だったので、(もしかして、カチカチに乾燥したご飯が混ざっていたかな…)と思い、口の中のものをティッシュに出させたのですが。その直後、うわあああああああ!と叫んだ娘。その途端、口からポロリと白いものが落ちました。

かたいお米の粒かと思って見てみると、なんとそれは小さな小さな、娘の歯。下あごの前歯が一本抜け、そこから血が出ています。

「歯、歯、歯が抜けた、うわあああああ!!」

突然のことに、大泣きする娘。私も最初、歯が欠けたのかとパニックになりましたが、よく考えたら、乳歯が生え変わるために抜けたような…。

私「大丈夫、子供の歯が抜けただけだよ」
娘「うわああああん、あーん、…え?」
私「そうそう、大人の歯が生えてくるんだよ」
娘「え、え、そ、そうなの!? そうなんだ!!」

大泣きしていた娘は、突然泣きやみ、ニコニコ顔に。そして寝るまでのあいだ、何度も何度も鏡を見ては、「私、大人になるのね」と嬉しそう。

この間まで、赤ちゃんだった娘。とっても小さかったのに。そういえばこのごろ、昔の小ささがなくなってきた気がするなあ…。

こうやって、あっという間に大きくなってしまうのかなと、母は少しだけさみしい夜でした。

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