君たちはどう生きるかの感想

宮崎駿監督の本気を感じました。感動とかより攻撃されたような。なんか凄かったけど訳がわかりません。がわたくしの鑑賞直後の正直な感想です。

しかしとにかくアニメーションが凄かったです。アニメーションがジブリすぎる。終始めちゃくちゃジブリなんですよ。みんなが想像するジブリ。表現が美しい。最初の眞人が走るシーンめっちゃ速かったな。でも火事であんな急いでるのに一回着替えるんかい。それで眞人の真面目さ几帳面さを描いてるのかな。彼ずっと毅然としてたな。12歳くらいでしょ。しっかりしてるよ。君たちはどう生きるかを読んで泣いてましたけど。あと水がプルップルでしたね。なんかすごい大量の鳥とかカエルとかに覆われるシーンとか、ヌルヌル、プルプルで、人を覆う。好きなんでしょうね監督。何回もあんなシーンあったし。

私はジブリ作品を熱心に見ているわけではないのでこのシーンはあの映画の!あれじゃーん!みたいな気持ちよさは人より少なかったと思うんですけど、私でもわかる過去の作品を想像させるようなオマージュもあって、これが!やりたいんだ!伝えたいんだ!やってきたんだぜ!みたいなのをすごく感じました。

あとはお母さんですよね。母親という存在が監督にとって本当に大きいんだろうな。子供の頃の母親に会いたかったんだろうか。うーん。わかりません。ジブリに出てくる女性像みたいなのが今回凝縮していましたね。おばあさん、美しい母、一緒に冒険をする少女。ババアの種類がすごかった。7人も?!最初気持ち悪い虫みたいな描き方をされてたんだけど段々と愛おしくかわいく見えてきましたね。

いやあと大叔父の世界のインコこわすぎる。ヒエラルキーのトップがインコですよ。全然可愛く描いてないですよね。インコ後ろに包丁とか持ってたしすごいこわかった。人まで食うんかい。現実世界に戻ったら可愛く描いてましたけどね。アオサギも怖かったし、中身も鼻がキモいおっさんなんかい。あと声優が菅田将暉だったのは本当になんで?

君たちはどう生きるか。という問いかけというより、宮崎駿監督の「俺はーー!!これだーー!これがやりたい!こう生きてやったーーーー!!さようなら!」という魂の吐露のようなものを感じました。観てよかったです。

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