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14歳のサマーソーダで異常者のペンラ振りをしてすいませんという話【7研アドカレDay9】

Notice

この記事は全国津々浦々の大学ナナシス研究会/同好会が集う「7研連合アドカレ企画 Advent Calendar 2021」の9日目です
昨日の記事は同志社大学ナナシス研究会さんの「【7研アドカレDay8】ナナシス二次創作三本立て」でした
自らコンテンツの流通量を増やす二次創作、立派すぎますね
3本立てということで文量すごくて圧倒されました

Introduction

筑波大学ナナシス同好会の mkobayashime と申します

今回はタイトルの通り、14SS こと「14歳のサマーソーダ/サンボンリボン」でペンラを異常な振り方で振ってすいませんという話をします

僕はナナシス曲が大好きでよく聴くのですが、ナナシスに限らず音楽を聴くにあたって歌詞の意味的内容にかけらほども興味を持っていないことが最近自覚できてきました
歌詞の入った曲を聴いても、後ろで鳴っている楽器の音ばかり聴いているんですね

14SS は本当に好きで聴いてると涙出てきたりしますが、歌詞覚えてませんし歌えませんし、何を歌った曲なのかも知りません
サマーソーダなので夏の曲らしい、ぐらいの理解ですね
多分茂木伸太郎さんのヲタクに怒られるので

京大ナナ研さんから拝借しておきます
便利な画像ですね

音楽の聴き方がこうだと当然ペンラの振り方も歌より楽器の音に合わせたものになるので、ナナシス現場でペンラを振っていると、自分としてはこれ以外ないというリズムのはずなのに周囲の人は誰1人そんな振り方をしていない、みたいなことがしばしばあります

まあ見ていただくのが一番早いだろうということで、動画を撮りました

真っ暗な部屋で顔が映らずペンラ振る範囲はできる限り映る画角に腐心しつつ1人でペンラ振るのかなり残念な感じでしたが、まずはご覧ください

1曲分見て「なんだ、普通の振り方じゃん」と思った方は多分僕と音楽の捉え方が同じなので、この記事これ以上読んでも得られるものないと思います
!! ただ多分あなたも同じく異常者なので、現場で周囲のヲタクに心の中で謝っておいたほうが良いですよ !!

そんなわけでこの大好きな、ペンラを振るのが宇宙一楽しい曲こと 14SS で具体的にどこでどう振っているのかを事細かに解説するのをいつかやりたいと思っていまして、せっかくのアドカレの機会にやってみます

なお、この記事は今後のナナシス現場でこんな意味不明な振り方をするヲタクに出くわす方へあらかじめ全力で謝罪する目的もあります
本当にすいません、どうかお気になさらず自分の思うようにペンラ振ってください

採譜

振り方を解説するって実際どうやるんだという話ですが、僕は楽器の音(とごく稀に歌詞のリズム)を拾って振っているので「ここはこの楽器のこの音とリズムを合わせていて〜」みたいなことをうまくお伝えする必要があります
いろいろ考えたんですが、1曲丸ごと楽譜に書き起こすしかなさそうです

ということでやりました

採譜したのは僕がペンラで音拾ってる楽器と歌詞だけですが、音楽の知識が本当に皆無なので死にそうになりながら30時間ぐらいかけてやりました

絶対音感なんてものは当然ないので iPad の GarageBand でピアノを引っ張り出し、欲しい音と同じ高さっぽい鍵をヒューリスティックに探しては MuseScore に打ち込み、その音に♭が付いていがちだからといって 3E/4A/4B に♭を付けた謎の調合を生み出しては TL の音楽有識者にそれは E♭メジャーと指摘され…という感じでなんとか採ったという程度のものなので、誤りがあればすいません

というわけでこれから4小節ずつ楽譜を見て説明をしていきます

凡例

Vocal/Piano/Drumset はそのままなのですが、名前のわからない楽器をパートA/Bとか表記していたり、ペンラの振り方が五線譜で表現されていたりするので、まずこれらを説明します

また、1曲通して再生(演奏)した動画も用意しましたので、楽譜読めない方もこれを見ればどの楽器がどこで鳴っているかイメージできるかもしれません


ペンラ

楽譜の Pen Light / Pnl. パートです

音の長さについては振っている時間が概ねそのまま対応しますが、音階は振る強さと位置の高さをなんとなく雰囲気で表しています

「振りながら手を上に上げていく」というような振り方(ライブで落ちサビでよくやるアレ)は以下のように F の休止符までスラー伸ばして表現することにします

これは102小節目

クリッカブルな要素が全部 div でマークアップされているウェブサイトもびっくりのトンデモセマンティクスですね、すいません

パートA

名前がわからない楽器その1です
7,8小節目、音源でいうと0:08あたりから以下のような音を鳴らしているものを指しています

曲を通して非常に目立つ音を鳴らしているので、ペンラで拾っている箇所もかなり多いです

パートB

名前がわからない楽器その2
7小節目で以下のような音を鳴らしています

楽器Aと合わせてこの箇所で目立つ音ですが、1番,2番の歌詞入り前とアウトロにしか登場しないと思います

ギター

落ちサビ前、108小節目〜で以下の音を鳴らしているものを指します
採譜しているのはこの落ちサビ前のみです

一音もペンラで拾っていないので採譜する意味ないんですが、ここでこの音ないとなんか雰囲気出なかったんで…

振り方説明

1〜

1,2小節は3連八分の頭とその次の4分を振ります
2小節目末はドラムのクラッシュ的なやつに合わせてなんとなく

3,4小節はちょっとわかりづらいですが、サイドスティック(ドラムパートの C)だけ振っています

5〜

6小節目はオープンハイハット、さすがにヲタク全員これで振るでしょ(と思っているだけかもしれない)

7,8小節目に以下のようなペンラがあるのですが、これは曲通して(僕の中で)基本となる振り方で、1,3拍目で振り下ろして2,4拍目で戻す、2拍子の曲の指揮と同じ振り方です(14SS は4分の4拍子なので1小節に2回振りますが)

2拍子の指揮では2拍目で上に戻してくる前に一旦少し下に振る(カーブの最下部)ように小学校で習ったので、それに合わせて2,4拍目には軽く振る意味の4分音符を置いています
なお、この振り方は頻出なので簡単のため以下 振り方A と呼ぶことにします

9〜

10小節目まで前に同じ

11小節目からはスネアが4つ鳴るので、それに合わせて高い位置で四分を4つ振ります

13〜

14小節目までイントロ、前に同じ

15小節目から1番です
賑やかなイントロから一気に落ち着きますし、最初から飛ばしてたら最後の方の盛り上がりを表現できないのでおとなしめに振ります
ピアノの二分二分全音が印象的なのでそのまま振っています

21〜

21小節目まで前に同じ

22小節末、「夏みたいだ」の「だ」でハイハットが入るので合わせます

23小節目からは 振り方A になっても良さそうですが、イントロと比べて曲が全体的に静かで相対的にスネアがよく聞こえるので2,4拍に振ります
この振り方も何回か登場するので、以下 振り方B とします

25〜

前に同じ

28小節末だけクラッシュシンバルが鳴るので八分で両方振ります

29〜

30小節目までドラムそのまま

31小節目からサビ、振り方A です

33〜

パートAが印象的な箇所です
35,36小節目はこれに合わせて振ります(凡例にあった手を上げていく振り方)

37〜

38小節目までドラムそのまま

39小節目から 振り方A です

41〜

42小節目まで前に同じ

43,44小節目は見たままです

45〜

親の顔より見た 振り方A

49〜

ここも49小節目からスネアが4回鳴るので四分4回です

53〜

2番入り
ここでドラムに合わせて振るのが 14SS ペンラ楽しいランキング上位です

57〜

57,58小節目ちょっと特殊です
はじめ3回はクラッシュシンバル、そのあと3回はスネアに振ります
3回目と5回目のあとだけがちょっと長く(3/8)開く感じですね
クラッシュシンバルとスネアが重なるところ(3回目/6回目)は振りかぶって強めに振ります

60小節目リズムは見たままです
メロディが G → A♭ → B♭ みたいな感じなので、なんとなくこの3つは少しずつ高さ上げながら振ってるような気がします

ところでこの「消えていたんだ」は1番の「夏みたいだ」とメロディ違うんですよね
採譜してはじめてちゃんと意識できるようになりました

61〜

親の顔 振り方A かと思いきや違います
ここだけは2,4拍で振り下ろして1,3拍で上げる、ちょうど 振り方A の逆になります

さらに64小節目末はスネアの入り方が変わるので、合わせて2回強く振ります
ここが 14SS ペンラ最高ランキング1位です

65〜

見たままですね

69〜

69小節目は1番なら既にサビに入っているところ、アクセントで1小節置くところです
サビに向けて気合入れながら 振り方A をそのまま小さくした振り方をします

サビ入ってからは 振り方A です 

73〜

1番サビに同じ

81〜

83小節目まで1番サビに同じ

84小節目からは静かになるので、控えめに二分を振ります

89〜

90小節目まで前に同じ

91小節目は「あの日」でそのまま四分3つ振ります

92小節目から 振り方B です

93〜

95小節目まで前に同じ

96小節目は見たままですね

97〜

パートAが印象的な箇所その2です
14SS の曲としてトップクラスに好きな箇所ですね
説明が難しいですが、パートA に合わせる振りが続きます

105〜

ようやくギター初登場です
この音拾いたいのはやまやまなのですが、八分ばかりでペンラで拾うには厳しいので妥協して 振り方A をします

109〜

109小節目前に同じ

110,111小節目見たままですね

112小節目から落ちサビです
さすがにここは普通の振り方します

121〜

121小節目見たままですね

122小節目からサビですが、振り方A に入るのを1小節待ってクラッシュシンバルを拾います

125〜

1番サビに同じ

133〜

サビ終わるかと思いきや続くエモポイントですね
「抜けるような青空の下」のメロディ好きです
振りは普通に 振り方A です

141〜

141小節目前に同じ

142,143小節目はドラムの四分3つ、1拍開けて(軽く振りますが)「いつまでも」の「いつま」に四分3つです

144小節目から 振り方A

145〜

146小節目まで前に同じ

147小節目はこれまでなら八分を振るのは忙しいので 振り方A で妥協していた箇所なのですが、ラスサビのここだけはメロディが変わって特に印象的なので振ります

148小節目は見たままです
147小節目の終わりに三連八分を振った直後四分に入ってしまうことになりますが、振ります、振るので

149〜

149小節目はここまでのサビ終わりなら2連八分が2回あった箇所ですが、ここだけ1つです
この一瞬の静寂の緊張感こそが 14SS の全てなので、ここはもう1回振った後は小節の終わりまで微動だにしないことに全力を注ぎます
ここで動く奴は人間じゃない
首をかしげる振り付けが入るのマジで許してません

150小節目からはアウトロ、振り方A です

153〜

153小節目前に同じ

154小節目からここもスネアが4つ鳴るので合わせます

157〜

14SS、良いな………の時間です

おわりに

ここまで読み終える人相当変わってると思うんですが、いかがでしたでしょうか
ここまで楽器の音オンリーでペンラ振る人あまり現場で見たことないので少ないんだと思いますが、こういうのも楽しいよというご提案でした

採譜はマジでキツかったので多分もう一生やりませんが、やったことで顕著に曲への理解が深まったので有意義は有意義でした
1,2番で変わっている箇所に気づいたりだとか、存在を知覚できていなかった楽器に気づいたりとかですね

このあまりにも素晴らしい曲を生み出された Hiramy 氏への敬意もより強くなりました
ナナシス曲のコンポーザーは数あれど、ひまわりのストーリー14SSプレシャスセトラの神3曲を書いている Hiramy 氏に並び立つものはいません(個人の見解)
音楽をやる人はすごいですね

最後に改めて Advent Calendar についてです
明日はまたしても京大ナナ研さんが担当してくださるようです
楽しみに待ちましょう


(mkobayashime)

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