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「明和電機 渋谷工場 in CCBT」に行ってきたレポート

シビック・クリエイティブ・ベース東京、略してCCBTで開催中の「明和電機 渋谷工場 in CCBT」にお邪魔してきました。

ユニークなプロダクトの制作で有名な明和電機の、創作プロセスと作品の展示紹介と、開催場所であるCCBTの施設についてご紹介したいと思います!

CCBTとは?

CCBTは東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が2022年10月23日(日)に渋谷に開設した、展示スペース、ラボ、スタジオ等を備える施設です。

JR渋谷駅から約徒歩8分、渋谷東武ホテルの地下2階にあります。

入り口がちょっとわかりにくいですが、地下に行く目印の看板がありました。

どんな施設なのかというと、公式の説明ではこのように書かれています。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、デジタルテクノロジーの活用を通じて、人々の創造性を社会に発揮する(シビック・クリエイティブ)ための創造拠点です。「発見・共創・開発・連携」の4つのミッションに基づき、東京からイノベーションを生み出していく原動力となっていきます。

公益財団法人東京都歴史文化財団ニュースリリースより引用
https://ccbt.rekibun.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/ccbt_open_1024.pdf


CCBTのオープニング記念として現在は明和電機の展示が行われているのですが、シビック・クリエイティブの創造拠点として、今後もアーティストの展示やワークショップ、レクチャー等が予定されているそうです。

詳しくはCCBTの公式サイトやリリースを見てみてくださいね。


明和電機 渋谷工場 in CCBT

さて、それでは明和電機の展示についてレポートしていきます!

明和電機は社長の土佐信道さんを筆頭に、世界中で活躍されている芸術ユニットです。明和電機って・・・?という方も、「オタマトーン」や、社長の姿を見るとピンとくるのではないでしょうか。

明和電機を代表する製品の「オタマトーン」は、
なんと、累計販売数100万本を超えるヒットなのだとか。

明和電機
土佐信道プロデュースによる芸術ユニット。青い作業服を着用し作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで、様々なナンセンスマシーンを開発しライブや展覧会など、国内のみならず広く海外でも発表。

CCBT公式サイト(https://ccbt.rekibun.or.jp/news/221121)より引用

CCBTが明和電機の工場に!

入り口で「社員証」と書いてあるカードを受け取って中に進むと明和電機の製品たちがお出迎え。

にこにこしていて可愛いですね。

その奥にはたくさんのスケッチが!
このスケッチは手に取ることが出来て、これまで開発された製品のコンセプトや仕組みのアイディアスケッチが見られます。
明和電機の社長は紙もペンもいつもお決まりのものを使って、スケッチしながら考えるんだとか。

どんなふうに考えられたのか、ひとつひとつじっくり見てみたくなります。

そして、スタジオAの展示エリアに行こうとすると、ゲートがあり、ここでさっきもらった社員証をいれて入場します。

社員証を使ってゲートを通ると、展示エリアが広がっています。

中に入ると、大きいサイズの製品が、ずらっと展示されていました。ここでもさっきの社員証が必要になります!
社員証を差し込むと認識して、製品を実際に体験できるようになっています。

展示の全部は紹介できないので、体験して面白かったものをひとつだけ…

すし・・・?

大きなお寿司が並ぶこちらは、その名も「SUSHI BEAT!」
お寿司のネタを押すと光って音が鳴ります。ネタごとに音が異なるので同時に押したり、離したりして、だれでも簡単にDJ気分が味わえます!
これ、音がかっこよくて、すっごく楽しかったのでぜひ体験してみてください。

その他にも、でっかいオタマトーンで遊べたり、各作品の量産化までの道のり展示や、社長自ら製品プロモーションをする動画を見ることができます。

また、普通の美術展にはないユニークな展示として、アクリル板で仕切られたブースの向こうで、作業着をきた人達が黙々と作業をしている様子を見ることができます。

1日に1度(〇時~〇時頃)休憩タイムがあるそうで、その間はブースが無人になります。

作っていたのは「SUSHI BEAT!」の「並」(大きなものは「特上」らしいです)。

さらに、展示の反対のエリアにステージがありました。
パネルの社長たちとたくさんの楽器による自動演奏のライブが開催されています。

想像以上に大きな音でびっくり!
もともと宴会場だったので、ある程度の大きな音は問題ないそう。

13:30~18:30まで1時間おきに開催(※)のようなので、このライブに時間を合わせて来場するのがおすすめです。
楽しい音楽と、衝撃のラストは必見!

※開催時間は筆者訪問時の情報ですのでご了承ください。

また、クリスマスの12/24(土)と12/25(日)には本物の明和電機のミニライブも実施予定とのこと!要予約なのでまだ空きがあるかはCCBTの公式サイトで確認してくださいね。

最後に、出入口のショップで、プロダクトの数々を実際に購入することもできます。いろいろなキャラクターとコラボしたオタマトーンや、会場で作っていたSUSHI BEAT、それから明和電機の作業着やステッカーなども並んでいました。

完成品だけでなく、自分でパーツを組み立てて遊べるものがたくさん販売されてました。

今回の展示はただ展示物を並べるだけではなく、CCBTを工場に見立てて、構想⇒試作⇒制作⇒展示・販売の一連のプロセスを体感できるものになっているのが特徴的でした。
実際に体験できるものも多く、面白かったです。

会期残り僅かですが皆さんも渋谷の真ん中にある明和電機の工場に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

開催情報
CCBTオープニング記念「アート×テックラボ」第一弾
明和電機 渋谷工場 in CCBT
会期:2022年11月26日(土)-12月25日(日)
開館時間:13:00-19:00 休館日:月曜日
※イベント時はご参加の方に限り、イベント時間での来場が可能です。
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団

CCBT公式サイト(https://ccbt.rekibun.or.jp/events/maywadenki-in-ccbt)より引用


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