まるい地球。

ふと目を覚ますと、窓のはるか下に海ではなく地面がみえた。
まるい地平線。天上前方には太陽。

ふいに胸を衝かれた。地球が自転している 笑。
これまで何度となく飛行機に乗ってきたのに、地球が自転しているという奇跡に有難いような、切実に愛おしいような、不思議な気分になった。
感謝して、大切に生きなければ。

相変わらず映画プロジェクトは問題が山積みだ。
エリックとの相互理解も時間が必要だ。
でもその過程で出会う人々とのやりとりは面白い。

エリックとのやり取りも、面白い。お互いへの理解不足と誤解は大量にあれ、尊敬できる面も無数にある。言葉を尽くして丁寧に掘り続けたい。

映像編集について返信がなく、出発3日前にフランス行きを決めてチケットを取った。
無理に休暇を取っての4,5日の弾丸滞在。監督と話せるブルターニュ滞在は1日のみだったけれど、間違えていない選択だったと思う。

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出発前。

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ブルターニュの港と海水プール

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急なバカンスを許可してくれた会社にも役に立てるよう、フランス現地の工場も見学してきた。メールのやり取りだけだった人たちと生身で会ってランチし、お話をして、すごく良い機会だった。その後のやりとりを見ても、良い結果となっている気がする。

何より素敵な出会いがたくさんあった。演劇学校時代のイタリア人の友人たちと久しぶりに話せたし、NYやデンマークで活躍してきた日仏ダンサー夫婦にも会えた。
パリのハマムで出会ったカザフスタン人の領事アドバイザーの女性とは
裸でカザフスタンや日本についてたくさん話をした。

会話で聞いたことの一部:
「くなしり島」の「くなしり」はカザフスタン語"Kunasil"で「日の出」という意味。
「イソップ島」の「イソップ」"Itholoup"はカザフスタン語で「遠吠えする犬」という意味。なのだそう。

カザフスタンの伝統暦では3月21日が新年らしく、お祝いに誘ってくれたけれど、滞在が短すぎて断らざるをえなかった。

帰りの飛行機のトランジットはアブダビで15時間。
早朝6時に着いて市内バスを乗り継ぎ、街のパン屋さん(なぜか焼き魚も売っていた)でやたらに大きいチキン入りパンの朝食をとって、街をうろうろ歩き回った。

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もとは漁業を主としていた小さな浜辺だったそうだけれど、石油が出たらこうも開発できてしまうのかと、あまりにも高層で近代的な形のビル群や都知事の宮殿に圧倒された。道連れになったトランジット中の日本人と、「日本にも石油が出ないですかね」と思わず言ってしまうくらい。


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WiFiのために潜入した5つ星ホテル「Bab Al Qasr Hotel」ロビー。
(上の写真のコパ―色の建物内。)

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タクシーのおじさん曰く、「アブダビのプレジデント邸」↑

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エミレーツパレス↑

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巨大な手織り絨毯。圧巻。↑

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エメラルド色の浜辺を見つけた。ペルシャ湾の透き通った海水に足を浸け、浜辺でどっぷり爆睡。

あまりに数日酷使した身体と心に、ありがとうの時間だった。トランジット中で夏服もなく、ヒートテック着たまま砂浜で寝ているアジア人の姿はさぞ異様だっただろう。

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きっとホテルのプライベートビーチだったのだと思う。ステイしていない人間が入って良かったのか謎だけれど、地球にいくら払ったって企業が自然を完全所有できるものではないと信じている。(すみません。)

海辺の後は、Jumeirah hotel 74階の展望台、Observation Deck 300に登った。

トランジットついでの極貧旅。95ディルハム(3000円弱)の入場料にひるんだけれど、来る機会もそうそうないので登る。95ディルハムには55ディルハム(1500円前後)の飲食バウチャー付き。お得に思えなくもない。

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最後はSheikh Zayed Mosqueを訪れた。
アブダビにある200ほどのモスクは、異教徒禁止。このアブダビで一番大きいモスクだけは、世界に門戸を開いているイスラム教への理解を深める、という意図もあり、探訪OKとのこと。

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間違えて裏から訪れてしまい、ものすごい距離をひたすら歩いて正面へ。

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白地に金の装飾が、夕焼けに映えて美しい。

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あまりの美しさに長居してしまい、タクシーで空港まで戻った。乗り遅れるかと思った。

さすが石油国。ガソリンが安いのか、タクシーも安い。空港まで174kmの乗車賃、まさかの40ディルハム(1200円くらい)。

続きは明日書いてみたい。眠さで頭がぐるぐるしている。

本日午後に帰国して、23時に仕事。終わってから眠る気にならず、この記事を書いている。疲れはピークだけれど楽しい。

「疲れる」と「憑かれる」が同じ発音なのは、きっと偶然ではないかもしれない。疲弊すると、簡単にいろいろな影響を受けやすいから。

そろそろ寝て、明日の仕事に備えます。

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