僕たちがきたところ

うちの息子は昆虫が好き。
田舎に住んでいるので、庭や家の周りの田んぼから虫は日常的に触れることができる。

蝉、カエル、蟻、かに、トンボにバッタ。
めだかも水槽で飼っていたが、すぐに死んでしまった。
カブトムシも飼っていたけど、やっぱりすぐに死んでしまった。

まだあまり死を理解できていないのか、死んだ虫もそのまま虫カゴに入れて触ったりしている。
一度、頭だけのクワガタを拾ってきて、さすがに「やめてー!」と叫んでしまった。

死んだ虫は庭に穴を掘って埋めてあげている。
息子も、見様見真似で手を合わせて目を瞑ったりしている。

あるとき、息子がこんなことを言っていた。

「僕たちって、天国から来たの?」

なんだかドキッとした。

「どうしてそう思うの?」

と聞いてみたら、

「だって、カブトムシとかみんな天国にいるんでしょ?恐竜とかおじいちゃんもおるんよね?」

だって。

そうかもしれないなぁ。
息子の考えることは、突拍子もないようで、物事の真理のようで、どきどきすることがある。

こんな感情をなんとあらわせたらいいのかまだわからないけど、
留めておきたいと思う。

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