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ウルフンレポート ♯1


飲食店が頭を抱える問題は多数ある
集客、売り上げ、リピーターさん、新しい展開、新メニュー、スタッフ・・・

さまざまある中で店内の衛生状態にも常に気をかけておく必要なある。
どれだけ毎日綺麗に掃除、片付けをしていたところでなぜかなぜか訪れる招かざる訪問者。

それはゴキブリ、ネズミ・・・

特にここ東京新宿のお店は周りにビルが立ち並び、生活排水や飲食店の排水が一極集中しやすく目には見えない下水の管が地下に張り巡らされている。

食べ物カスが集まる下水管を住処にしているであろうネズミ達がさらに食べ物を求めて地上に降り立つ。

一体どこから出てきたんだと頭を捻っても分からないようなわずかな隙間をくぐり抜けてネズミは店内にやってくる。

たまにお店で寝るときもあってその時なんかはネズミの鳴き声を直接聞く。
いることがわかったところで当然ネズミの素早い動きに対応できるわけもなく、いるとわかっていながらも対処に困ってしまう。

以前に田舎に住んでいた頃、家の中に入ってきたネズミに困ったことがあって、ネズミを捕まえる罠のカゴを寝る前に仕掛けて置いたことがあった。

朝になると案の定ひっかかっていてトラップのカゴの中に閉じ込められていた。
やった捕まえた!と思ったのは瞬間的で、じゃあこのネズミをどうするか・・・
という問題にぶつかった。

殺傷するのも気が引ける、外に逃したところでまた入ってくる可能性が大きいし他の家に迷惑をかけてしまうことにもなりかねない。
山へ?川へ?
色々考えたあげくその時は近くの川へ逃してやった。

それが何度が続いて何度も川へ逃すが、根本的な解決に至っていないという疑問を抱いた。

ネズミやゴキブリの繁殖率を考えたら圧倒的に効率が悪いし共存できていない。
不都合だからと言って簡単に殺傷に向かうつもりはないし、罠をかけて捕まえたところで毎度処理に困る。

かといってそのまま何もしないで放置していたのではこちらの生活に差し支えがある。
どうしたものか。

こんな時によく考えるのは、本来の自然の形に思い巡らせる。
植物や動物の生態系から紡がれる循環の中に人間もいて
どうたち振る舞えれば共存することができるのか

オオカミを絶滅させ動植物界の生態系を崩してしまった人間によって森の動物達の個体数バランスが保てなくなり、増幅した草食動物達を賄える植生が足りず里山へおりてきた動物達を害獣と呼び、銃を向ける。

実際に里山へおりてきた動物達による被害総数額は億をはるかに超えるものにはなっているものの、そもそもの根本的な話をすっ飛ばして害獣呼ばわりしてひねくれた正義感で動物達を捕まえ、無知識な人から褒められチヤホヤされているような人たちに抱く疑問を解消できずにいた過去もある。

それでも実際の被害に目を向け、都度都度対処していくしかは進むべき道はないのか。

自問自答を繰り返す一つのテーマとして僕の中にあった。
しかし同じくして悩み悔やみ考え動いている人はやはりいた。

寄合共同組合として志を同じくした全国の方々と「あらえびす」という名前で活動されている場所と出会った。

詳しくは追々ゆっくりと語っていくとして
ここあらえびすではウルフドック2頭と一緒に暮らしている。

初めてみるオオカミの血を引いたウルフドックを見たときには力強い野生の力を感じた。飼育されているとはいえ堂々とした雰囲気はさすが日本の動物界の頂点にいたと言われるだけあった。

そのウルフの糞を使って山からも人間からもあぶれ出てしまった動物達と適度な距離感を保ちながら共に生きていこうという生態系の理にかなった製品が開発されていた。

それが「ウルフンエキス」というものだ。

これからこの製品の詳細と実際に東京の新宿四谷にあるお店で実験をした結果を合わせて記録していこうと思う。


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