女性の一人旅でも安心!海外旅行で必須のスリ対策
海外旅行では、スリ被害に遭うリスクがかなり高くなります。
とはいえ、せっかくの旅行でスリに怯えながら観光したくないですよね。
そこで今回は、
女性でもスリから目をつけられない方法
スリ対策におすすめのグッズ
被害に遭った時の対応方法
以上、3点について解説します。
この記事に書いてある内容を実行すれば、海外のスリにガチガチに身構える必要はありません。
スリ対策の基本は狙われないこと
スリ対策の基本は、隙を見せないことです。
そもそも観光客がスリのターゲットになるのは、現地の人よりも目立っているからです。
中でも平和な国で暮らしている日本人は、諸外国に比べても隙だらけで、目をつけられています。
逆にいうと、現地で暮らしている人は日本人でも狙われにくいです。
ではどうすれば現地の人に馴染んで狙われないのか、具体的なポイントを3つご紹介します。
見た目
動作
態度
それぞれ詳しく説明します。
見た目
一つ目は、現地のファッションに合わせた服装を取り入れることです。
あなたも街中を歩いていて、中国人や韓国人を目にする機会があるはずです。
彼らは遺伝子的には日本人と近いのに、外国人だと分かることがほとんどですよね。
よそ者と感じる理由は、髪型やファッションの違いがあるからです。
日本人が外国にいるときも同じで、特に女性はヒール、日傘、アクセサリー、ブランドバッグ、可愛らしい服装などの特徴が際立つため、周りと浮いてしまいがちです。
スリ被害に気をつけたいのであれば、インターネットなどで現地の方が好むファッションをリサーチし、現地に沿った服装を選びましょう。
動作
二つ目は、現地の人の動きをまねることです。
人の歩き方や姿勢などの動きは、自分では気づかなくても周りによく見られている部分です。
例えば、日本では颯爽と大股で歩く女性は目立ちますが、海外では普通です。
逆に日本人のように歩幅の狭い歩き方は、自信がなさそうに見えスリのターゲットになりやすいです。
現地で暮らす人々の動作を取り入れられると、狙われるリスクがグッと下がります。
態度
三つ目は、現地の人の態度をまねることです。
海外で普段と同じ態度をとっていると、すぐに観光客とバレます。
例えば、ヨーロッパではお店の人や見知らぬ人にはフラットな態度で接するのが一般的ですが、日本人はニコニコするのが美徳だと考え、愛想を振りまきがちです。
誰にでもよい顔をしてしまうと、スリだけでなく詐欺などの犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。
スリに狙われないためには、お店のスタッフや見知らぬ人に声をかけられた時の、在住者のコミュニケーションに注目し、態度を似せていきましょう。
海外旅行で大活躍のスリ対策グッズ
リュック
観光用バッグは、防犯面と使い勝手のバランスを考えて選びましょう。
防犯面で意識したい点は、以下の2つです。
開け口にジッパーがついていること
体に密着するバッグであること
個人的には、前がけにした小さなリュックをおすすめします。
この方法のよい点は、常に荷物が見えている状態で体に密着していることです。
赤ちゃんを抱っこするようにリュックを両手で抱えれば、しっかり荷物をガードできます。
ジッパーのつまみにも手をかけておけるので、気づかない間に中身を探られる心配もありません。
後ろがけにしたリュックは、気づかぬうちに盗られるので、必ず前がけにしてください。
ちなみに、斜めがけバックはおすすめしません。
防犯面で優れているといわれていますが、バッグのたすきを切られる、切り損ねて引きずられるなど、危ないからです。
ネックストラップ
スマホのスリ対策には、ネックストラップがおすすめです。
スマホは、海外の中古市場で盗難品であっても高値で売れるため、非常によく狙われます。
スマホを守る方法は、次のとおりです。
ネックストラップをスマホにつける
そのネックストラップを手首に巻く
上着のそでにスマホを入れておく
スマホを使う時だけさっと取り出す
コツは、スマホの存在をスリに気づかれないように、そっと使うことです。
常に狙われていることを意識して、できるだけ公衆の場で使わないようにしましょう。
女の海外旅行で完璧なスリ対策は難しい
どんなにネットでスリの手口を学んでも、そもそもスリ被害が少ない国で育った日本人ではまず立ち向かえません。
四六時中警戒すれば、被害に遭うリスクは減らせますが、警戒すること自体が目的になっては楽しい海外旅行とはいえません。
旅行を充実したものにするためには、盗難被害を防ぐだけでなく、盗まれることを想定した準備も必要です。
被害を前提としたスリ対策
被害を前提としたスリ対策とは、被害を最小限に抑える対策のことです。
具体的には、次の対策をしてください。
海外旅行保険へ加入
貴重品を複数分散して管理
それぞれ詳しく解説します。
海外旅行保険へ加入
海外旅行保険に入ると、盗難被害を金銭面でカバーできます。
海外旅行保険の携行品損害補償では、旅行中に事故や盗難に遭った時の持ち物に対して補償があります。
保険額は、プランや渡航先、旅行者の年齢などによって違いますが、安ければ1日500円、高くても3000円程度です。
保険料に負担を感じる場合は、ほとんどのクレジットカードに付帯した海外旅行保険を活用できます。
ただし、クレジットカード付帯の保険には2種類あることに注意してください。
持っているだけで適用される「自動付帯」と旅行代金の一部を支払うことで適用される「利用付帯」の保険です。
海外へ行く前に保険が使える条件や内容をしっかり確認しましょう。
貴重品を分けて管理
海外旅行では、貴重品を複数に分けることが鉄則です。
外国では盗まれて当然だと、旅に慣れている人ほど、この対策をしています。
次の4つの用途別に分けて貴重品を分けてください。
今日使うもの
別の日に使うもの
絶対なくしたくないもの
非常時に使えるもの
それぞれ詳しく説明します。
今日使うもの用
観光用バッグには、本当に必要なものだけを入れてください。
お財布には、1日で使う分だけのお金を入れます。
観光で使うお財布は、使い古したボロ財布を選びましょう。
ボロ財布を持っていると、お金がある人に見えない上に、自分が慣れている財布なので使いやすいです。
逆にいうと、きらびやかな財布は悪目立ちをするので狙われやすくなります。
別の日に使うもの用
観光当日に使わないカメラ、PCなどの貴重品は、ホテルのセーフティーボックスに保管してください。
とはいえ、海外ではセーフティーボックスで厳重に管理していても、ハウスキーピングなどの内部の人間が狙うケースもあります。
予算の関係で宿泊先のランクを落とすことがあっても、セーフティーボックスが機能していないような怪しい場所には泊まらないようにしましょう。
絶対なくしたくないもの用
絶対になくしたくないパスポートやクレジットカードなどの貴重品は、セキュリティポーチに入れて常に腰に巻きつけておきましょう。
セキュリティポーチは、服や上着などで存在を隠せるように薄手のものを選んでください。
また、クレジットカードのスキミング防止機能も必須です。
海外ではスキミングが多発していて、カードに触れなくても情報を読み取る手口があります。
非常時用
何もかも盗まれた時を想定して、交通費程度のお金やパスポートのコピーなど、帰国の助けになるものを下着のポケットに忍ばせておきましょう。
一部のブラジャーや生理用ショーツには、紙幣1,2枚分ぐらいを折りたたんで入れられるスペースがあります。
このように最終手段を準備しておくと、いざという時でも帰国は絶対できるといったお守り代わりになり、旅行を存分に楽しめます。
海外旅行でスリ被害に遭ったら
さまざまな対策をしていても、実際にスリ被害に遭うことはあります。
事件が起こった時に重要なのは、盗まれた直後の行動です。
なぜなら、金銭的な補償や二次被害に大きく関わるからです。
貴重品をなくした時の対応方法は、以下のように貴重品全般に共通することとそれぞれに異なる部分があります。
貴重品全般に共通すること
パスポートが盗まれた時
クレジットカードが盗まれた時
スマホが盗まれた時
それぞれ詳しく解説します。
貴重品全般が盗まれた時
あらゆる貴重品が盗まれた時に、役立つ持ち物は以下のとおりです。
盗難時に使えそうなフレーズ集
貴重品の写真
海外旅行保険会社につながる電話番号
必要な地図(ホテル、大使館、知人など頼れる人の家)
貴重品が盗まれた場合、現地の警察で「盗難証明書」を作成してもらう必要があります。
実際のところ、海外で盗まれたものが戻ってくることはほぼありませんが、この手続きにはメリットがあるため必ず現地の警察に行きましょう。
なぜなら、「盗難証明書」は海外旅行保険の補償を受ける時やパスポートを紛失した時に必須だからです。
ただし現地の警察では、英語か現地語でのやりとりが求められるため、語学に自信がない場合には、盗難に使えそうなフレーズ集や貴重品の写真を用意しておきましょう。
どうしても外国語での会話に不安を感じる場合には、旅行保険の連絡窓口が現地の警察との会話を手助けをしてくれる可能性があります。
パスポートが盗まれた場合
パスポートを盗まれた時にあると役立つものは、次のとおりです。
パスポートのコピー
証明写真1枚
身分証明書
パスポートをなくした場合に行く場所は、警察と大使館です。
警察で発行してもらった「盗難証明書」を持って、大使館で帰国の手続きを行う流れです。
大使館では、日本への帰国だけを目的とした「渡航書」を発行してもらうのが一般的です。
渡航書自体は、大抵1日程度で発行できますが、一般的な役所と同じで営業時間や土日休みがあります。
証明写真や身分証明書があると、手続きをより早く進められるため、現地での余計な滞在費がかかりません。
現地でパスポートを作り直すことは、海外を周遊する予定がある方以外はおすすめしません。
手続きが複雑で、出来上がりに数日かかるためです。
クレジットカードが盗まれた場合
クレジットカードが盗まれた時にあると役立つものは、次のとおりです。
海外からつながるクレジットカード会社の連絡窓口
クレジットカードが盗まれたら、カード会社への連絡と警察へ届け出ましょう。
二次被害を防ぐために真っ先にカードの利用を止めてから、その後警察で「盗難証明書」の発行をお願いする流れです。
スマホが盗まれた場合
スマホが盗まれた時にあると役立つものは、次のとおりです。
海外からつながる携帯会社の連絡窓口
スマホが盗まれた時にすべきことは、携帯会社への連絡と警察への届け出です。
二次被害を防ぐために真っ先に携帯の回線を止めてもらい、その後警察で「盗難証明書」を発行してもらう流れです。
特にスマホの通信費やローミング費用は、端末自体とは違い、多くの海外旅行保険では補償されていません。
盗まれたらすぐに携帯会社へ連絡できるように、公衆電話や日本語が通じるお店をチェックしておきましょう。
被害後を重視したスリ対策を
海外旅行で女性がスリ被害を未然に防ぐ一番の方法は、現地の人になりきることです。
とはいえ、現地に住む人の立ち振る舞いをまねることは簡単ではありません。
そのため、被害に遭うことを想定した対策を行いましょう。
ご紹介した対策の準備は、やや大変に感じられるかもしれませんが、まずは記事のとおりに試してみてください。
「備えあれば憂いなし」というように、準備を徹底しておくことで旅行を満喫することに集中できます。
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