初夏の訪問 4 | 伊那市駅前でローメン

画像1 名古屋からは単独行動で長野へ帰省。名古屋駅のバスターミナルから伊那まで高速バスに乗る。北陸方面への便もあった。そちらは結構人気なようで大勢が列を作っていたけれど、わたしの乗る便は10人もいなかった。乗車前、欧米のカップルらしき2人が受付をするバスの運転手となぜか揉めていた。どうやら日本語は話せないらしく、埒が開かないと感じたのかカップルの男性が振り返ってきて、すぐ後ろにいたわたしに「やれやれ」という顔を向けてきた。不思議と腹は立たなかった。
画像2 カップルたちはなにをどう交渉したのかわからないが、無事同じバスに乗ることができたらしく馬籠で下車した。馬籠だからきっと宿場町を観にいくと思うんだけど、渋くていいセンスしてる。旅の幸運を祈る。名古屋駅から伊那市駅までは3時間半。そこで姉と合流して、遅めのお昼を食べた。
画像3 通し営業の喫茶店「門」でローメン。とてもいい味だった。お会計の時に「井口さんのライブに来たの?」と聞かれた。???、よくよく聞いてみるとその日はKing Gnuのメンバーのお兄さんのライブがあるらしかった。ファンの年齢層とわたしが近かったからそう思われたのかもしれないが、わたしはライブのついでじゃなくて伊那が好きで来てるわけだからなんとなく同じところに分類されたことに不服だった。
画像4 でも、別に怒ってるわけじゃない。そこから姉の仕事が終わるまで伊那の街をぶらぶらすることにした。
画像5 花に襲われてる家
画像6 伊那の街を歩くと賑わった痕跡があちこち残っているのが楽しい
画像7 花街の跡っぽいところ。こういう場所ってなぜこんなに吸引力があるのだろうとずっと不思議だったのだけれど、去年古井由吉の『人生の色気』というエッセイを読んで腑に落ちた。内容は割愛するが、同じようにこういう建物や街並みに惹かれる人がいたら読んでみて感想を教えてほしい。
画像8 しばらく歩き回ってからガラスに映った自分の顔がローメンのソースまみれだったことに気づいた。門で話しかけられたときもソースついてたんだろうなあ。
画像9 近くにお風呂跡を発見、営業してるのかと思うほど綺麗な外観。
画像10 ここの立地最高だけどな。
画像11 違う場所でもお風呂の跡をみつけた。
画像12 崖の上に取り残されている。旅館だったのだろうか。
画像13 路地にスナックの看板も結構多い。
画像14 潔い看板
画像15 今宵もたのしいカラオケ道場ニュー田園
画像16 いつの時代の空室情報だろう
画像17 看板にあんころ餅発見
画像18 こじんまりとした地下通路。ちょっと台湾っぽい。
画像19 歩き疲れたので休憩することにした。散歩中に目をつけておいたパーラーおおさわやにはいった。果物屋さんの奥を進むとカフェスペースがある。
画像20 先客もなく、店に入っていくと少しびっくりされて喫茶スペースに案内してくれた。
画像21 この喫茶スペースが素晴らしくよかったのだ。今ある喫茶店に絶妙にない時代感。なぜ今まで気づかなかったのだろう。
画像22 ミニパフェと紅茶を注文。平面的なパフェだが、わたしとしては理想的なサイズ感、フルーツ具合である。店は老夫婦が切り盛りしていて、旦那さんがカウンターなかでクリームを泡立てていて、奥さんは表へ果物を選びにいっていた。果物屋のショーウィンドウには果物の他にケーキやフルーツサンドもあった。
画像23 ふたりとも全然こちらに無関心なことも逆に心地よかった。
画像24 でも、BGMがEXILEのATSUSHIみたいな歌声の「ふるさと」だったことは不思議だった。ラジオでもなさそうだった。一体誰の好みだったのだろう。
画像25 伊那探検、つづく

みつけてくださってありがとうございます