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NPB公式戦開催球場 明石公園第一野球場(明石トーカロ球場)

明石公園第一野球場は1932年に明石公園内に開場します。
明石城内に存在しており、明石城の本丸などは取り壊されていますが、櫓や石垣は当時のまま現存しています。

NPBの公式戦は1949年から1954年までの間に一リーグ時代を含めて7試合開催されました。

初開催は1949年5月1日南海‐大陽戦。
大陽の先発は地元明石中出身の井筒研一氏で、9回を見事完投勝利します。
井筒氏はこの試合本塁打も放っており、これは井筒氏のプロ初本塁打で唯一の本塁打記録になっています。
地元出身選手の投打による活躍で球場は盛り上がったことでしょう。
井筒氏はNPB通算48勝60完投を挙げ、1952年に現役を引退され、翌年から審判員になられました。
(試合詳細 1949年5月1日 南海‐大陽 日本プロ野球記録 1949HR (2689web.com) )


1949年11月撮影の航空写真です。
この年の5月に公式戦が初開催されていたことになります。

陸上競技場が建設されます。

1940年~1959年の間にっ巨人が12回春季キャンプを行っています。
その他に、大洋や、中日、近鉄も春季キャンプを行っていました。

オープン戦も2010年代まで度々使用され続けました。

ですが何といっても明石球場はNPBよりも全国高校軟式野球選手権大会の本大会の会場で有名でしょう。
全国高校軟式野球選手権大会は1956年に藤井寺球場で初開催され、1981年より明石トーカロ球場で本大会が行われ続けています。
甲子園と並んで高校球児の聖地といっても過言ではない役割を果たしています。


現在の航空写真ですが、ほとんど変わりありません。



それでは今回も行ってみましょう。

上記の航空写真の南に山陽明石駅があります。
そこから徒歩すぐのところにあり、アクセスは抜群です。
駐車場はありますが、全国大会を開催していいる割には小さめでしょうか。

私が訪問したのは、全国高校軟式野球選手権大会の決勝が終わったすぐの平日でした。
観戦したかったのですが、日程の関係で叶いませんでした。
球場も閉まっておりました。

記憶に新しい2014年第59回大会の延長50回の熱戦のスコアが玄関に掲示されています。
準決勝、中京ー崇徳の4日間10時間18分の激闘に地上波でも大きく取り上げられていました。

1932年開場と、かなり古い球場ではありますが、改修は度々されており、やや老朽化は進んでいますがそこまでの古さは感じません。

ただ、2022年以降は老朽化により倒壊の恐れも出て、スタンドの4割は制限しています。

せっかくなので明石城に。

球場のレフト後方に明石城の櫓が確認できます。
明石球場には照明器具はありませんが、この立派な国指定重要文化財の明石城櫓があることにより、固定式の照明設備設置が困難な環境にあります。
なんとも難しい問題です。


明石といえば何でしょうか。

私は子午線です。

明石市立天文科学館が有名ですが、こちらの標柱は日本で最初の子午線の標識です。
隣に子午線交番がありますが、この交番も天文科学館のデザインになっています。
この子午線の場所も、天文科学館の場所も、正確には135度ではなく、100mほどズレているのは有名な話ですね。


明石球場は老朽化のため、廃止の県方針が出ていますが、市はこれを大反対しています。

私もなんとしても残していただきたいと思っています。

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参考
NPB球場情報 明石公園 | 球場詳細 | 球場情報 | NPB.jp 日本野球機構
野球伝来150年特設サイト 野球伝来150年特設サイト (japanesebaseball150th.jp)
明石市 明石市ホームページ (akashi.lg.jp)
明石公園 明石公園【公式】 | 兵庫県園芸・公園協会 (hyogo-akashipark.jp)
明石観光協会 一般社団法人 明石観光協会 (yokoso-akashi.jp)
日本プロ野球記録 ウスコイ企画 日本プロ野球記録 (2689web.com)
地図・空中写真閲覧サービス 地図検索表示画面 (gsi.go.jp)

2022年夏訪問
20229.29 筆


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