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【て】▷テレビを消してみる「いろはにほへと」とヘンテコ凛な私

人生後半の日々を心地よく過ごすためのちょっとしたコツを「いろは」の47文字の中に拾ってみました。

【テレビを消してみる】

仕事でよそ様のお宅にお邪魔する機会がよくある。私より年上である人生の先輩方が多いが、何故かどこのお宅もテレビをつけっぱなしである。

自称テレビっ子という友人に質問したところ、やはり仕事から帰ったら一番にテレビをスイッチオンにするらしい。
ワケを聞いたところ、静かな家がイヤなんだとか。

そうかぁ、確かに小さい頃はそうだった。
誰もいない「シーン」とした家の中での一人ぼっちの留守番はキライだった。
いつもの家と何かが違う・・・見えない何かがいる!
みたいな気がして、ちょっと怖かった。

大人になって結婚して40年以上、一人になる時間が全くない状態で過ごしてきたから、今まで忘れていたのかもしれない。
あの苦手だった「シーン」という音のことを。

「テレビを消してみる」とタイトルをつけたが、決してテレビが嫌いなワケじゃない。
物語が好きなようにドラマだって大好きだ。
一週間後が待ち遠しいって番組だって確かにある。

でも問題は、そこじゃない。

○○○ウイルスが蔓延して、外に出る機会がぐんと減ってしまった。
家族と同居している方は、自分が感染すると家族に迷惑がかかると考え外出を控えているし、一人暮らしなら尚さら心配で出かけられない。

誰かと会って話すという事は大切なことだ。
愚痴を聞いたり聞いてもらったり、悲しい事やつらい事も笑い飛ばせる相手は、絶対に必要。

愚痴を口にするのは、マイナス的な行動だと思うかもしれないけど、私はドンドンはいちゃえば良いと思っている。

相談するのは、誰かに解決策を考えて欲しいからじゃない。
聞いてもらう事で、心がほんの少し軽くなれる。
そこが、一番大事なとこ。

わざわざ出かけなくても、電話だって話せるでしょ?
ダメ、顔をちゃんと見て話さないと。
ビデオ通話なら顔だって見えるし、もう会ってるのと同じでしょ?
でも、画面越しじゃ伝わらないことってあるんじゃないかなぁ。

外に出ることで、オシャレもするし、足腰だって鍛えられる。
何より、心が元気になる。
体も心も、両方元気じゃないとダメ。

勇気を出して一歩踏み出せば、今まで気が付かなかった大切な物が見えて来るかもしれない。
それは、すぐ足元にあったり、もしかすると、もうすでに手に持っている物かもしれない。

こんな大変な時代を経験したからこそ、気づけたこともある。
まずは、テレビを消して、外の空気を感じてみよう。



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