【虹蔵不見】にじかくれてみえず『夕日に輝くダイアモンド』小雪/初候🍀

ダイアモンドだねえAHAH
いくつかの場面AHAH
うまく言えないけれど宝物だよ♫

懐かしいこの歌を、最近コマーシャルで柴咲コウが歌っている。
私が音痴でなければ、あんなふうに大きな声で思いっきり歌ってみたい！
と、いつも思っている。

「朝と夕方と、どっちが良い？」
と夫ヨッシーさんに聞かれ
「そりゃあ、夕方でしょ。朝、苦手だし」
「じゃあ、夕方で決まりだな」
てな感じで、愛犬スズの散歩の夕方担当は、私に決まった。
確か、飼うって決めた時には
「あの子の世話は、全部オレがやる！だから飼っていいか？」
なぁんて、小学生のような約束を口にしていたヨッシーさん。
まぁ運動不足解消にはちょうど良いから、あの言葉は忘れてあげよう。

「散歩行く？」
私のこの言葉に反応して、大きな身体で飛び跳ねるスズ。
あんなに喜んでくれると、私だって嬉しくなる。
犬派と猫派に分かれるが、犬がいいなぁと思うのは、あの身体全体を使って感情を表現してくれるところかなぁ。
スズは雌なので、ひと回り小さいが秋田犬の雄だと、体重もあり引っ張る力が半端なく大変らしい。
それでも最初の頃、うっかりしていて何度転んだことか‥‥

家を出発する時は嬉しさマックスなので、犬ぞりレースのワンコのように飛び跳ねて引っ張るので要注意だ。
このタイミングで２度も転んだ経験がある。
あとは誰かと遭遇した時だ。
前から来る人に対しては十分に対処して待ち構える。
「大丈夫だからね」
と何度もスズに言い聞かせ、すれ違う前にこちらから
「こんにちは。寒くなりましたねぇ」
と挨拶を交わす。
スズは「エッ、お母さんの知り合い？」みたいな顔付きだが、これで一応納得するみたいだ。
もう吠えたり飛びかかったりしない。
「きれいな子やねぇ」とか「お利口さんやねぇ」なんて言われると、澄ました顔でお座りまでしてじっと待つ。

ちょっとやっかいなのは、カメラマン。
あの大きな望遠レンズが、スズからは武器にでも見えるのか、警戒モードがビンビン伝わってくる。
そういう時は
「大丈夫だからね。真っ直ぐ行くよ。後ろ通ります！」
と、カメラマンさんにも声をかけて通り過ぎる。
珍しい自衛隊機が飛んでいる時は、川べりの散歩コースは県外ナンバーで賑わっているから大変だ。

海に沈む夕日は残念ながら見えないが、目に映る色んなものを全て夕日色に染めて行くこの時間の散歩が大好きだ。
めずらしく誰とも遭遇せず、いつも行かない方向へスズの気の向くままどんどん歩いて行った。
その先の土手は行き止まりだし、そこまで行ったら帰ろうと思っていた。
その時、草むらの中に夕日を反射してピカーン！と光る物が。
「いやいや、大体こういう時って、近付いてみると硝子のカケラなんだよねぇ」
なんて独り言を言いつつ進む。
「エッ、ウソ？」
草むらの中に落ちていたのはダイヤらしいペンダントトップ。

手にとってみると本当にキラキラ光っている。
持ち帰り、ヨッシーさんと二人で品定め。
キラキラ光っているものの、台座が何となくちゃちな感じ。
「オモチャなんじゃないの」
と言う結論に達した。
でも万が一本物だったら大変なので、昨日ヨッシーさんと鑑定してもらいに出かけた。
お店の方、ダイヤの測定器とかいう物を覗き込んで唸っている。
そして困った顔で
「残念ですが、偽物ですね」
とおっしゃった。
「そうですよね～あぁ、良かった♡」
そういう私を不思議そうに見つめて見送って下さった店主。

オモチャのダイヤでも警察に届けるべきか？
警察の方の困った顔が目に浮かび迷ったすえやめた。
一応近くのボートハウスの管理人のオジサンには伝えておく事にした。
イミテーションとはいえ、持ち主にしたら思い出深い品かも知れないし、探しに来るかも知れない。

草むらから私のもとにやって来た「ダイアモンド〜AHAH♫」は、持ち主の方が見つかるまで、お守りとして大切にお預かりさせて頂いております💞
落とした方、またはそんな情報を耳にした方、ぜひご連絡を🍀