見出し画像

【鶏始乳】にわとりはじめてとやにつく『中華街の占い師さん』大寒/末候


星占いとか、タロットとか大好きな私はYouTubeでアレコレ見たり、雑誌の中でも必ずそんなページを探す。でも信じるかと言うとそうでもない。まぁ、嬉しいことだけ記憶に残すタイプ。


YouTubeのように画面越しなら、なるほどね~とか言いながら良いとこ取りで聞いていられるが、
直にみてもらったりすると、図太さに自信がある私と言えども、さすがに占い師さんの言葉が心に刺さるだろう。

だから、自らみてもらいに出かけたりしない。
でも一度だけ手相をみてもらったことがある。
その方(女性)に会ったのは、かれこれ15年以上前になる。


三男坊が東京にいた時期で、様子を見に夫ヨッシーさんと二人で出かけて行った時のこと。
ヨッシーさんが、はとバスに乗ったことがないと言うので、東京記念に1日を楽しむことにした。


中華街を回るコースでバイキングランチをすませ、集合時間までにまだちょっと余裕がある。
その時「占いしませんかぁ~良く当たる占い師さんですよ~」の呼び込みに二人同時に反応した。


ヨッシーさんは絶対に信じないタイプ。
YouTubeで星占いやらタロットをみている私を「またか」とあきれ返って眺めている。
だから、いつもなら絶対に拒否するはずの夫がすんなり同意したのは、旅の恥はかき捨てということなのでは。


その呼び込みのお兄さんにつれられ行った先には、まぁそんなに怪しくない、同年代の女性がいた。
それも、お店ではなく路上の一角。
直感で、この人なら大丈夫と思った。
だいたい私は、物事すべて直感で決めている。


まずはヨッシーさんから。
「あぁ、旦那さん頑固ですね」
ウンウン、ウンウンとうなずく私。


「では、次は奥さんね」
優しそうな笑みを浮かべる占い師さん。
ハイどうぞと、手のひらをパッと差し出す。
「あら~奥さん!旦那さんより、さらに頑固!」


ウンウンと私の倍はうなずく夫。
さらに、ここは路上!
さっきの呼び込みのお兄さんが集めて来たお客さんが列をなしている。
知らないオジサンまでが、「へぇ~」みたいな顔して一緒に聞き入っている。


もう、やけくそだ!
「あっ、奥さん気をつけて下さい。大きな病気しますよ」
一番先に「エッ!」って顔をしたのは、さっきの横からのぞいている見知らぬオジサン。


「大丈夫です!もう退治しました。やっつけた記念の旅行です」
「それは、良かったです」


ガンの手術も終わって落ち着いた頃だったから良かったけど、そんな話を手術前に聞いてしまったら、ズシッと心に重たいお土産を抱えて帰るところだった。

ヨッシーさんとはというと「ほら、やっぱりね」と、私の方が頑固だという証明書を手に入れたようで、今でも度々あの占い師さんの話を持ち出す。


まぁ、頑固なところは、年とともに和らいで。
とはいかないのが、ヨッシーさんと私。
どちらも譲らず戦い続けている。

季節感なしの占い師さんの話ばかりだったので、季節感満載の写真を2枚どうぞ♡

1枚目
本当の白さに負けたスズ

アイボリー色のスズ


いつもは朝は夫で、夕方は私と役割分担だが、今朝はワケあって朝の散歩も私が行くことに。
朝もメチャ気持ち良かった~🎵

誰の足跡もない真っ白な空き地

では、また次回、5日後に♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?