一番のやさしい片想いのキス

きのうキスした。
やさしく、あたたかく、しあわせだった。

人生で一番ステキなキスだった。

38歳のわたしがやっと本当のキスの意味を知れたかのように。

これまで、自分の心に届かなかった何かをあなたは、やさしく届けてくれた。
こどもみたいなくせに、どうしてこんなやさしくステキなキスができるのかしら。

同時に、わたしはとても緊張していた。
こんなに緊張したキスもなかった。

あなたは22歳なのに、
今まで出逢ってきたどんな人よりも
ステキなキスを知っているかのように
ゆっくりと唇を重ねてくれた。

流れる私の涙を指で拭ってくれて、
落ちてきた髪をかきあげてくれて、

ごめんねって

涙を流しながら。

いつも

いつもの仕事あがりのくだり階段前。

あなたは、
「とても幸せな気持ちだったよって
言ってくれた。

どう感じてたの?って私に聞いてきた。

恥ずかしくてかっこ悪くて、
押さえ込みたかったけれど、
でも心から出てきたコトバは、

「仕事じゃなくて、あなたの彼女になりたかった」

心の叫びが、押さえ込んでいる
詰まった声になって、
クシャクシャになった顔で、
絞り出すようにあなたに思いの丈を
吐き出して、

本当の心が出てきて、
かっこ悪い泣き顔で、
叫んでいた。

#かっこ悪い自分 #キス #日記 #泣き顔 #やさしい手

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