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女1人、大谷翔平を見に行った話⑤

 7月20日、アメリカ滞在3日目。前日ホテルに着いたのが0時を回っていたので、結局また昼に起きた。16時プレーボールだったので急いで支度をし、地下鉄の駅ビルにあるQWENCHで朝ごはん。人生初のアサイーボウルを食べた。支払いの時に小銭の使い方がわからなくて、レジのおじさんを待たせてしまった。アサイーボウルは健康の味がして、モデル気分を味わえた。現実は120kgのデブ。乖離がすごい。

アサイーボウル

5年ぶりのCreepy Nuts

 ユニオン駅からはまたシャトルバスで球場へ。この日のわたしは、試合前のCreepy Nutsを見に来たも同然だった。ANN0をやっていた頃から好きで、大学時代は本当に支えられた。最近の歌は少しずつ「生身」感が減ってしまっていて何となく遠ざかっていたけれど、アメリカ初歌唱はもちろん聴いておきたかった。
 お気に入りのTシャツを着て、ステージ裏から「ビリケン」「Bling-Bang-Bang-Born」で爆ノリ。バチバチに盛り上げてたなぁ。動画も撮ったけれど、わたしの声がうるさすぎて恥ずかしくなった。
 大学生の時、わたしはいつも他人と自分を比べては自分の情けなさに鬱々としていた。打ちのめされすぎて、もう立ち上がれないかもと思うことも多々あった。そこでCreepy Nutsの「助演男優賞」「トレンチコートマフィア」あたりを聴いて、ファイティングポーズを取り続けてきた。
 憧れていたアメリカの地で、Creepy Nutsのパフォーマンスを浴びられたこと。わたしの中で、過去の情けないわたしのことを少し抱きしめてあげられた。

R-指定。機材でDJ松永は全く見えなかった

試合はサヨナラ勝ち

 ドジャースタジアムといえば、名物のドジャードッグ🌭。何の変哲もないホットドッグだけれど、ここで食べることが文化。他にもヘルメットに入ったチョコアイスとチュロスも食べた。前日よりもカラッとした暑さで、日本から持参したビオレの冷タオルを何本も消費した。道産子なので暑いのは苦手。

ドジャードッグ
ヘルメット入りサンデー
GINDAKO


 試合も延長までもつれてサヨナラ勝ち!斜め前に座っていたファンたちが、途中で帰ろうとする面識のないファンに「今帰るのか!?お願いだから、試合終了まで応援しよう」と言っていて、その相手も「もちろん!」と隣に座って、2人でポップコーンを分け合いながら応援していた。きっとお互いの名前も知らない2人が、同じチームのファンだからと繋がって共に声援を送る。心の中で、「これこれ!スポーツの素晴らしさってこういうことなんだよ」と頷きながらその2人を眺めていた。

帰りたくないなと心から思った

 試合後、シャトルバスの列に並びながら考えた。いつかまたここに来れるのだろうか。きっと来られる、次は家族や夫を連れて来たい。そう思いながらも、ビザがいらない間は滞在していたかった。もっと英語を話せるようにもなりたかったし、日本とは全く異なる生活を日常としてみたかった。
 最寄駅に着いてからは、遅くまで営業しているオーガニック系スーパー「Whole Foods」へ。やっぱり一つ一つの商品が大きくて、見ているだけで楽しくなる。少しだけお土産を買い足して、眠りについた。

次でおわり、続く。

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