進捗とモチベについて(改稿)

※昔カクヨムに書いた内容を手直ししたものです。

小説講座っていうほど偉そうなアレでもないけど、受賞作を書き上げた経験から学んだことを書きとめておきます。正直、いまだに自分も徹底できてないけど。

自分は、第1回カクヨムコンでは、応募規定の「十万字」に達する事すらできませんでした。ものすごい遅筆だったし、生産力がなかった。それがなんとか、こうして本を出すまでに至れたのは、以下のような考え方に変えたからです。

・タスク・ノルマは長期スパンで設定したほうが良いです。1日3000字、より10日で30000字、のほうが、遥かに健康的な目標といえます。

・なぜかというと「達成できなかった」経験を減らしたほうがいいからです。どんどんネガティブになるだけだよ。自分に対するハードルを下げよう。今日は500字だっていいんだ。

・最悪なのは「今日も目標に達せなかった……俺はしんだほうがいいウンコだ……」というスパイラルに陥ることです。精神を悪くすると、構想も思うようにいかなくなる。何が進まなかったか、より何が進んだかを考えるんだ。

・極論、特段に締め切りを抱えてるのでなければ「日々、なんか進めること」くらいアバウトな目標でもいいと思っています。進捗0文字でも構想したからオッケー、とかね。

・なんだったら「構想してボツにした」でもオッケーだ。ボツということは「それだけは書かない」と決めたということだからね。作品は完成に近づいているよ。

・あと、人とスピードを比べるのはやめた方がいい。それでやる気が出る人はいいけど、自分の場合は見事にデメリットしかなかったです。スペックは、自分の今のステータスを基準に上がるんだ。相手を基準に動いちゃくれない。

・特定の他人と比べるのは「敗北」の経験を毎日重ねるのと同じです。さっきと同じだね。メリットないよ。自分自身が、昨日よりどれだけ強くなったかだけを考えよう。

・そうやって、毎日一歩でも、半歩でも、5ミリずつでもいいから進もう。ボツにしたって進むんだから何やったって進むよ。

・大事なのは、やめないこと。やめないために、モチベを保つことなんだ。進まないと、自然と人はメンタルをやられる。だから「進んでない」なんて考えるな。メンタルを大事にしよう!

だいたい、こんな感じです。「書けない俺はうんこだ」と思う前に、ためしてみてください。大丈夫。きっとキミはうんこじゃない。

他にもなんかリクエストあれば、執筆についての考え方とか書こうかなと思っております。私は一発で成功したド天才ではなく、十年近くのたうち回ってデビューした人間なので、這い上がるのは自信があります。

なぜ這い上がれたのか。それは1ミリずつの前進をやめなかったからだ。時に5メートル下がってしまう事があっても、そこからまた進んだからだ。

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