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昭和シンセオタクが選ぶ無料ビンテージシンセ・エミュ(製品無料版その1)

往年の名機サウンドを取り込んだ「Syntronik2」

往年のビンテージシンセを模した無料VSTを愛用していますが、残念ながら全ての名機エミュが揃うわけでなく、あくまでもモデリングソフトなので、実機のサウンドと異なるのはいうまでもなく「無料ソフト」ともあってサウンドや機能に限界があります。改めてIK Multimedia社の製品「Syntronik2」の「無料バージョン」をご紹介したいと思います。このソフトは往年のビンテージシンセの実機サウンド取り込んだプレイバックサンプラーでモデリングシンセと異なり音は本物であります。

各メーカーをモデリングしたフィルターが強力

「Syntronik2」の無料バージョンのサンプルサウンド数は限られますが、数々の往年の名機実機から取り込んだサウンドが扱えるのは非常にうれしいところです。オシレーターの音色は固定式となりますが「Moog」「Roland」「後期Prophet-5」等をモデリングした強力なフィルターが装備され「MiniMoog」など本来モノフォニックのシンセをポリフォニックで演奏もでき、最大4つレイヤーできるので求めるサウンドに近づける事は可能です。

「Syntronik2」無料版の総合評価

操作インターフェイスは実機を模してエモく楽しいのではありますが、同社ロムプラー「SampleTank」で操作した方がし易いです。無料版は音色のサンプルに限りがあるので、音色の作り込みには限界があり、サンプリングともあってか出音は「シャープ」な感じなので、他の無料モデリングソフトと使い分けは必要かと思います。というものの、各モデルの“それらしい”サウンドが網羅しているので往年のビンテージシンセの名機の「プリセットサウンド」として十分活躍できそうです。

「Syntronik2」無料版のダウンロード


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