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統計検定準一級勉強の感想⑥

ウウウオアアーのAAっていいよね。
統計学の勉強で行き詰まっているときはこんな顔してるよ。

勉強の感想(WB20~22章)

 1週間で3章進んだ。というのは実は少し嘘で21章の標本調査法はまだ例題を解いていない。何故解いていないかは個別の感想で述べることにする。
 結局寄り道しすぎて3月中にはWBは終わらなかった。というか3月は仕事ではいわゆる異動期というやつで地味に残業したり、帰っても仕事のことを考えなきゃいけなかったりで計画に無理があった。
 とはいえ4月以降にこのペースがこれ以上遅くなることはないと思うので、4月中にはWB(の1周目)が終わると思われる。そうしたら過去問演習に入りつつ、片手間でWBの2周目を進めるという流れを考えている。確率過程と医療統計はそれぞれ副読本を買ったのでそちらにも手を付けようかと考えているが、確率過程に関してはしっかりやると時間がかかりそうなので、いっそのこと試験対策としてはほどほどにして、準1級を取得後にゆっくり学習していく方が望ましいかもしれない。医療統計はそこまで難しくなさそうだから試験対策として副読本に取り掛かっても問題はないだろう。

20章 分散分析と実験計画法

 この章は個人的にはかなり苦戦した。内容はそこまで難しくないのに説明不足が過ぎる。
 何に時間がかかったかというと直行表である。直行表を学ぶのは初めてでWBを読んで性質を理解したとしても例題を解くには不十分だった。まず、直行表上で何がどうなっていると交絡していると言えるのかが分かりにくいし、2因子交互作用が交絡するというのはどういう場合を言うのかも分かりにくい。
 そこでだいぶ前に購入した手持ちの「入門統計学」(栗原伸一)を読んだが簡単な内容しか書かれておらず(少なくとも準1級対策においては)役に立たなかった。直行表について解説しているWebサイトを見たがそれでも例題を解くための知識は得られず、結局例題の答えから上記の疑問に対する答えを推理する必要があった。
 そんなことを仕事から帰ってきた平日夜の疲弊した頭でやっているのだからなかなか進まずこれだけで4時間は消費したと思う。
 確かに統計学という学問を学んでいる以上、自分の頭で考えて答えにたどり着くという試みは必要だが、それが求められるのはもっと深い議論のところでなされるべきで、基本的な用法のところでまでやっていたら時間なんていくらあっても足りない。こんなところはサラッと解説してくれればそれでいいのに何でいちいち説明を省略してくるのか。この章の著者は本気で読者に直行表を理解させる気がないのだと思う(暴言)。まあその方が読者が別の本を購入してくれて、専門書を書いている学者先生殿にとっては有益なんだろうけど。
 ともかく、試行錯誤のおかげで何とか直行表の性質は理解できたし、少なくとも例題のような問題が出れば解けるレベルにはなった。

21章 標本調査法

 この章は扱っている内容が非常に易しいため特に躓くところはないと思う。標本平均の分散の式から標本の大きさを求める式に変形することができればOKという感じで、基本の式を覚えれば例題を解く上では足りるようだった。
 色々と残念だった20章のおかげで進みが遅かったのでこの章はサラッとやって例題は余裕のあるときに後回しとした(選択式もあるし)。これが例題を解いていない理由。

22章 主成分分析

 学生時代に少し趣味でデータマイニングというものをやったことがあり、その時に少しだけやった経験がある。簡単にいうと大きいデータを分かりやすい次元に圧縮するという風に記憶している。
 具体的に行列の計算方法などまでやるのは今回が初めて。WBは省説明のためプロット図などは本文中では使用しないので多変量解析の本で(復習もかねて)概要をつかんでから取り組もうと思った。どうも「多変量解析がわかる」という本が直感的理解を助けるのに便利という話を聞いたので、アマゾンで中古で安かったこともあり購入した。確かに直感的理解はしやすく、この本を読んでからWBに取り組んだ結果かなりスムーズに理解できた。
 しかし「多変量解析がわかる」はいわゆる文系向けの統計学書という感じで数Ⅲ以降を学習して高校数学もあまりやっていない方を対象としているように思える。そう思う理由は数学的な解説がかなり省略されているから。おそらく文系の読者は数式を読まないし、理系はもっとちゃんとした専門書を読むからだろうか。
 直感的に理解するだけでその後は別の本で学習することを前提とするならこの本もありだと思う(まさに統計検定準1級対策上はアリ)。
 でも普通に統計学を学びたくて、それを数式から理解したいのであれば以前書いた「多変量解析法入門」の方が良い。あと、主成分分析の説明の中で固有ベクトルが主成分負荷量であるかのように読める書き方をしていたのも、WBを読むうえで少し混乱を招いて良くないと思う。主成分負荷量はもとの成分と主成分の相関係数なので求めた固有ベクトルを使ってさらに計算する必要がある(少なくともWB上はそうなっている)のだが。ともかく「多変量解析がわかる」では多変量解析の概要はつかめても本質はつかめないと感じた。でも概要をつかむという点では良い本であることは確か。

今後の予定(いつ受験する?)

 仕事との関係から事実上のタイムリミットがある。そのため主な問題は「いつ受験するのか」という点である。
 予定では4月中にWBの1周目が終わり、そこから過去問演習に入る。過去問演習とWB2周目でだいたいどのくらいかかるだろうかと思い先駆者のブログ等を拝見して、自分だと過去問1周は1ヶ月と少しくらいかかりそうだと感じた(合計6年分のため毎週1年分解く)。それにWB2周目を加えて合計2ヶ月くらいと見積もってみる。過去問に手こずるとすれば(多分手こずる)もう少しかかって3ヶ月くらいになる可能性もある。過去問は少なくとも2周する予定だが、2周目なら1ヶ月で終わると思われる。
 以上より、5月から過去問演習2周とWB1周をすると3~4ヶ月程度かかると思われる。
 よって、早くて7、8月あたりを受験予定時期とする。もう夏ですね。

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