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無題


正欲/朝井リョウ


この本を読んだ感想を書きたいけれど、どんな言葉を並べてもとても陳腐なものに仕上がってしまいそうで怖い。

多分私はこれから先、どんなジャンルでもマジョリティの一員であり続けられるような人間だ。

たくさんの人の事を理解したいとは思うけど、この本を読んでそれは図々しくてお節介で、その上ちっとも理解できるようなものではないのかなと思った。


話は変わるが、この前探偵ナイトスクープでたまごっち相手に恋をしている女性が登場してた。

私が異性とデートするように、その女性はたまごっちとデートしていた。


女性が男性を好きになるのは普通?
女性が女性を好きになるのはL?
男性が男性を好きになるのはG?
性の対象がどちらでもある人はB?
…。


じゃあたまごっちを恋愛対象とするのは何?

今回はたまごっちだったかもしれないけど、その恋愛対象となるものはこの世には数え切れないほどある訳で、そのひとつひとつに名前なんてつけていられない。

多様性という言葉を使いながらある程度の枠を決めて、そこからさらにはみ出ている人のことは全く考えていない。


自分が想像できない世界が、この世の中には沢山ある。
この事だけは頭に入れておきたい。

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