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「ハーゲンダッツの格」日刊リハビリ#18

私が小さいとき、コンビニのアイスヒエラルキーの頂点には、確実にハーゲンダッツがいた。

平民が集まるアイスコーナーではなく、コンビニ奥の冷凍食品コーナーに城を築き、「一般のアイスとは格が違いますよ」と言わんばかりに陳列されていた。まさに貴族の出で立ちであった。

芸能人格付けチェックでいう、GACKTポジションである。芸歴が上の芸能人をさしおいて、派手な装飾に金色の椅子に座り、常に一流ポジションを陣取っている。

アイスコーナー古株「あずきバー」。
アイス界の勝俣州和、「ガリガリ君」。
もしかしたらスイカバーパイセンも当時のハーゲンダッツには、嫌な顔をしてアイスだけに冷たい態度をとっていたかもしれない。


今日、平民のアイスコーナーを覗くと、ハーゲンダッツの姿があった。

たまたま、城下町に降り立っただけのかもしれないが、ついにヒエラルキーの崩壊かとカメラを構えた。

もし、GACKTさんが一流芸能人から降格したら、現場のカメラマンも手に汗握り、まさかの瞬間に立ち会えたことを誇りに思うだろう。

私もそんな気分で写真を撮った。


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