完全攻略!第五回大会で"勝てる名前"はこれだ!

名トを知らない人へ
この記事は「名トアドベントカレンダー2023」に参加しています。(『最強の名前トーナメント』に関する記事を投稿するアドベントカレンダーです)

知っている人へ
怒らないでください。


「最強の名前トーナメント第五回公式戦でどのような名前が優勝するかは分かりませんが、第六回大会は死殺で戦われるでしょう」

~アルバート・アインシュタイン~

公式戦、それは名トプレイヤーにとって特別な大会。

  • ヴァンパイアハンター 亜堂倫久

  • 幽殺部隊一等沸魔師 "キャンドルサービス"

  • "999(スリーナインズ)ガンナー" ベンジャミン・キングストン (ベン・K)

  • 銀の不死鳥 田中フェニックス(中という字はまるで羽根を広げる不死鳥のように見えるだろう)

など、数ヶ月が経った現在でも度々言及される名前を生み出した、ドラマとスペクタクル溢れる大会です。
そんな公式戦がいよいよクリスマスから開催されると聞いて、「今度こそ戦果を残したい!」と願う公式戦経験者、「皆に記憶されるような名前を作りたい!」と思う未経験者も多いでしょう。

そこで本記事では、来たる第五回大会において戦績を挙げ多くの記憶に残るような名前を作るべく、過去大会を参考に強さとは何かを考えていくことにします。

そもそも、強い名前とはどう決まるのか?

名トにおいて、強い名前とはどのように決まるのでしょうか?
私は、名前の強さは大きく分けて2つ、一目瞭然な「元から」ある強さと、議論によって醸成される強さからなると思っています。

「元から」ある強さ

これは単純な話で、例えば【ドラゴン】や【巨大ロボ】など、その要素が入っているだけで「明らかに強い」と感じさせるものです。
普通の人間がそれらに徒手空拳で挑んだとして、勝てるはずはないからです(俺は勝てるという人へ、あなたは「普通の人間」ではありません)。

もちろんこれらほど極端でなくとも、【侍】であれば「剣が使えるので強い」、【ガンマン】であれば「銃が使えるので強い」といった言い方も可能です。
「そのキャラクターの基礎的な部分を規定する要素」と言い換えることもできるでしょう。

議論によって醸成される強さ

分かりやすい直接的な強さをもたらす要素とは別に、「強さの上限」とも言えるような、そのキャラが持つ可能性や物語性を規定する要素も存在すると思っています。

分かりやすい例は第一回公式戦優勝者である「ヴァンパイアハンター 亜堂倫久」でしょう。
ヴァンパイアハンターは銀の弾丸や杭、聖水など様々な武器を駆使して戦うイメージがあり、「格上の相手に対しても勝利の可能性がある」という印象を与えるものでした。
事実「湖畔の魔女」との対戦では、それまでの戦いで対戦した「時裂剣のハイドゥア」から剣を奪って使っているという文脈も発生していました。

これは【能力者】や【何でも屋】など、戦い方の幅が広いキャラクターに見出されやすい強さだと考えられます。
また、学習や経験といった要素と結びつきやすいことから、【特殊部隊員】や【老兵】など、ベテランシーを持つキャラクターが持つ強みでもありますね。
第四回のころはジジイ最強論が叫ばれていましたが、そうでなくとも経験の豊かさは手数に繋がるため、有利な要素と言えるでしょう。

議論されやすい・議論で有利になる名前を作る

名トの勝敗は議論によって決まるため、これらの強さも議論されるものでなければ意味がありません。
では、議論されやすく、その中で有利を得られる名前とは何でしょうか?

分かりやすいビジュアル・戦い方

議論において参加者の脳内でイメージの構築がしやすいキャラクターは、触れられやすく有利であると言えます。
例えば【侍】【魔女】【ドラゴン】のような単語は見た目と戦い方をある程度規定してくれるため、参加者がイメージを構築するハードルが低くなります。
ただし、複数入れるととっ散らかってよく分からなくなりがちです。

余談ですが、自分は【スナイパー】が不利になりがちなのもこの理由からだと思っています。スナイパーは確かに戦い方のイメージはしやすいのですが、攻撃が狙撃1択であること、相手が近接タイプの場合に戦闘イメージで近接戦に持ち込まれ、強みを活かせない事が多いなどの理由で、議論で不利になりがちなのではないでしょうか?
全然検証とかはしてないので違ったらすいません。

注目されやすいフック

フックのある名前はキャラクターの強さと直接関係はしないものの、注目を集めることで参加者からの言及が増え、結果として議論においても深掘りされ有利になりがちです。

例えば、「鼻の長すぎる象(ジ・エレファント)」はそのネーミングによって言及されまくり、「象の皮膚は厚い」「鼻の長さ9000mある」という文脈(?)を得て、1回戦を勝ち抜いています。
象は極端な例ですが、他にもモチーフを見事に落とし込んだ名前はフックの強い名前とみなせるでしょう。
例えば、武蔵坊弁慶をモチーフにした「"999(スリーナインズ)ガンナー" ベンジャミン・キングストン (ベン・K)」、ミネラルウォーターをモチーフにした「水晶帝(クリスタルカイザー) エヴィアン=ヴォルヴィック14世」などは、モチーフ性によって高い評価を得たことも、活発に議論される一因になったと考えられます。
また、いわゆる「死殺ネーム」も、単純な強さに加えて字面のインパクトによって注目を集める事の出来る、一石二鳥の合理的な名前と言えるかもしれませんね。

具体例

・絶対的自己中心領域(フルセルフセンタードレギオン) 己道我道(おのみちがどう)

「要素を増やそうとして名前を長くした結果そもそも受け取られにくくなってしまう」というのはありがちですが、この名前では二つ名で領域展開型の能力者であることを示しつつ、己道我道という名前によって性格までも規定している、名前の文字数に対して情報量の多い理想的な名前ですね。

・"蒸気幻想” 轟腕のヴィクトリア

こちらも短い文字数で世界観、ファイトスタイル、ビジュアルをはっきりと示している名前ですね。
それでいて武器の指定などはしておらず、具体性がありつつも戦法に幅を持たせたことで、議論中にキャラクターの持つ可能性を引き出しやすいようになっています。

・記録保存者(レコードホルダー) 十秒 再生(とおのぎ さいせい)

記録再生という能力を示した上で、「十秒」という制約を付け足しています。
一見すると弱体化のようですが、あえて制約のある能力を持たせることで本人の機転が活きるようになり、戦い方の想像が盛り上がる、技巧派の名付けと言えるでしょう。

・十二星装機攻 イデアーク

第四回大会を大いに盛り上げた、黄道十二星座をモチーフにした巨大ロボです。
それまでも巨大ロボのキャラクターはいたのですが「鈍重である」「近寄られると対応できない」といった弱点がフィーチャーされがちであり、剣士などのキャラクターには弱いという評価が一般的でした。
しかしイデアークは名前からあまり鈍重さを感じさせず、洗練された必殺技による戦い方の幅もあって、それまでの巨大ロボの評価を覆して善戦しました。

・“侵蝕する夢の綻び” 妖精竜アルツメルヒェン

物語侵食系能力を持つドラゴンです。
ドラゴンのような巨大獣は「討伐」という文脈によって倒されがちですが、それを回避するのではなく、ドラゴンという要素の持つ格の高さを「物語」という要素でさらに強化することで対抗し、さらに物理以外の戦術の択を持たせることで、「弱みを補う+強みを伸ばす」を一つの要素で実現した名前と言えるでしょう。

他人の名前に適当言ってたら怖くなってきたので、この辺で終わりにします。

結論

強い名前を作るための要素とレシピは分かった、ではそこから導き出せる「最強の名前」とは何か……?

今回は特別に皆様にお見せしましょう。




「夜な夜なバーガーキングに現れては、メニューから除外された恨みでワッパーをびしょびしょにしてくる、カルピス(L)の亡霊」

……結局名トって運なので、どんなに考えても勝つか負けるかは分かりません。
ずっと考えてストックで温めてた名前が1回戦落ちして、当日思いついて締切ギリギリに放り投げた名前が決勝進出なんてザラにあります。

だから、「夜な夜なバーガーキングに現れては、メニューから除外された恨みでワッパーをびしょびしょにしてくる、カルピス(L)の亡霊」が勝つこともある。

というわけで来たる公式戦も、あんま気負わずに楽しみましょう。(なぜなら、精神衛生上そっちの方がいいので。)

ちなみに【バーガーキング】は店舗がない地域が多く、要素として伝わりにくいのでオススメしません。

以上です。

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