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書き殴られた落書きで
ぐしゃぐしゃになったページを全部
ひとつ残らず破り捨てたら
ただどこまでも真っ白な
白紙白紙白紙白紙
何にもない何にもない何にもない何にも
ページをめくるたびこれこそが
望んでいた日常だっただろうと
白い天井白いシーツに白い息
少し休んだほうがいい
微笑むわたしに誰かが言った
時差があるんだよ

何にもない
何を描けばいいのだろう
何も書けない書きたくない
綺麗さっぱり洗い流したい
全部誰かのせいにして

何にもない
何と言えばいいのだろう
ほらやっぱり
また落書きばっかりして
そんなこともう聞きたくない
これ以上何も言うことはない
わたしにはもう関係ない
そう言えたらどんなに楽だろう

白い絵の具で未来を描く
誰にも見えない線を描く
真っ白じゃないかと誰かが笑う

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