帰りたくない
パーティの残骸
転がったショットグラス
散らばったクラッカー
ぶら下げられた照明は
いつも暗くて足がもつれて
ふらり誰かにしがみついては
乱暴に振り払って
ほら帰るよなんて言われて
帰りたくない帰りたくない
よろめいてにやついてごまかして
帰りたくない帰りたくない
ほら帰るよ
帰るんだよ
いやだいやなの帰りたくない
もう少しだけここにいたいの
ちっとも酔ってなんかない
自分の足で歩けるわ だから
ぐるぐるまわる天井と
泣き出しそうな感情と
片足だけのハイヒール
夢の中でまで
酔い潰れるのはごめんだよ
しがみつくのはごめんだよ
惑わされるのはごめんだよ
誰かどうか
この酔いを醒ましてくれよ
この夢から覚ましてくれよ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?