![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118803063/rectangle_large_type_2_f92436fd4510c24b9d1cfdd62f4c1362.jpg?width=800)
自由
繋がれるのが大嫌いで
押し込まれるのが大嫌いで
暗くて狭くて息苦しくて
何するわけでもないけれど
外に出たくてたまらなくて
閉じ込められた箱の中から
ようやく外に出たけれど
あらゆる花で埋め尽くされた
透き通るような壁に魅せられて
安心している自分に気づく
早くここから出なければ
自分で自分を守らなければ
昔のわたしが囁くけれど
空見上げれば月に星
永遠に続く夜もなく
朝日が昇り陽が差して
柔らかな風が運ぶのは
どこか懐かしい甘い匂い
わたしはたしかに守られている
わたしはたしかに守られている
閉じ込められることもなく
いつでも蓋は開いているから
何処へでも好きなところへ
何処へ行くのも自由だよ
誰かの声がこだまする
留まりたくないわけじゃない
何に怯えることもなく
眠れる場所が欲しかっただけ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?